柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「主に会える喜び」マタイ28章5-10節

 皆さん、イースターおめでとうございます。

 先週は受難週で あり、今日はイエス・キリストが死の中からよみがえられたイ ースターです。

 

1,恐れてはならない

 イエス様が復活された日曜日の朝、女の人たちマグダラのマ リヤやヤコブヨハネの母マリヤたちが墓に行きました。する と御使いが現れ、一番はじめに言った言葉は「恐れるな」です。 死んだ者がよみがえる、信じられないことです。イエス様の弟 子たちも信じられませんでした。女の人たちも、イエス様の亡 きがらに香料をつけるために墓に言ったのです。まさか、よみ がえられるとは夢にも思わなかったことだったでしょう。 しかし、御使い―天使は現れ、彼女たちによみがえられたこ とを伝えたのです。これは大きな喜びでした。

 更に、このこと と共に、弟子たちにガリラヤへ行くことを伝えたのです。 キリストの復活とガリラヤに行く、一体何の関連があるだろ うかと思います。その二つには、一つのカギがあります。それ はイザヤ 9:1「苦しみにあったところに、闇はなくなる」「異邦 の民のガリラヤは栄誉を受ける」という神様の約束があったか らです。ガリラヤは、異邦人の地と言われました。暗黒のガリラヤと称されたところです。 しかしイエス様はそこから伝道をされたのです。そして弟子 たちもガリラヤの漁師から選び、「人間をとる漁師にする」と 約束されました。 そのために弟子たちに伝えよと命じられたのです。彼女たち は喜び勇んで弟子たちのところに帰っていったのです。

 

2,キリストに会える喜び

 ところがその途中でなんと復活されたイエス様に女の人たち は会いました。イエス様は今までと同じように「おはよう」と 呼びかけられました。この言葉には喜びという意味があります。 彼女たちは、足下にひれ伏してイエス様を礼拝したのです。こ のところでもイエス様は、「恐れてはいけません」といわれています。この言葉は、聖書全般を通じても、私たちに対する神 様からのメッセージです。

 今、ウイルス感染症の心配があります。でもイエス様は同じ ように「恐れてはいけません」と私たちに語られるのではない でしょうか。 エルサレムにいる弟子たちにも恐れがありました。それはイ エス様と同じように捕らえられて殺されるかもしれないという 不安があったでしょう。その彼らも復活の日の夜、イエス様が カギをかけた部屋の中に入られ、平安があるようにと彼らに言 われたのです。弟子たちは、主を見て喜んだのです。 そして、もう一度、ガリラヤに行くように命じられました。 それは彼らの出発点でした。イエス様はガリラヤから「神の国 は近づいた」と伝道を始められたのです。 弟子たちもまた、もう一度イエス様にお会いし、新しい宣教 の召しをいただいて遣わされるところとなったのです。 私もガリラヤに行きました。ペテロの召命教会がありました。 そこでイエス様は、裏切ったペテロに私を愛するかと三度尋ね られたところであったのです。裏切ったペテロをも主は愛され、 彼の信仰がなくならないようにと祈られ、更に宣教の業にも彼 を用いられたのです。

 

 私たちもまた、復活の主にお会いしたいと思います。今、私 たちのいるところがある意味、ガリラヤであり、このところで 救われて、このところで主にお会いし、このところからイエス 様の十字架のゆるしと復活のいのちを、伝えていける者とさせ ていただきましょう。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)

 


【柏原教会】2020/4/12 イースター礼拝