復活のキリストに会い、罪赦され救われたパウロは伝道の働きに用いられました。
ピシディアのアンティオケアという所で、ユダヤ人の会堂があり、キリストの救いを語るチャンスが与えられました。
1,神の約束の成就
彼が伝えたのは、神の約束が成し遂げられたことです。その約束とは、死人がよみがえった。救い主のしるしです。それは詩篇2編7節に「あなたはわたしの子。わたしが今日あなたを生んだ」それはナザレのイエスにおいて成就したのです。私たちには不思議としか言いようがありません。
死んだ者がよみがえり、朽ちて滅びることがないものとされた。信じられないことです。しかし現にパウロは、復活のキリストに会い、人生が変えられ、31節にある「ガリラヤからエルサレムに上った人たち」すなわち弟子たちのことですが、彼らも復活のキリストに会い、さらにはペンテコステのとき聖霊が彼らに降り、彼らは力を受け大胆にキリストを語ったのです。復活のイエスの証人となっているのです。
それは、私たちもイエス・キリストを信じて救いに与るためです。
2,ダビデの証し
神様は、ダビデを通して救いの約束を与えられました。34節にある聖書のことばはイザヤ55:3のみことばです。「渇いている者は我に来たれ」と呼びかけられ、「聞け、そうすればあなたがたは生きる」と神様は約束されています。2700年以上前に語られましたが、それは今でも私たちに約束されていることです。
ダビデは聖書の中で最も愛されている王様だと思います。彼は元々羊飼いでした。しかし神様に選ばれ、信仰によってイスラエルの王となり、国を治め神様の栄光を現した人です。そんな彼も失敗しました。姦淫の罪を犯しました。しかし罪を告白し赦され、神様の祝福に与ったのです。 ダビデへの永遠の契約、真実な契約とは何でしょうか。35節にあるみことばは、詩篇16編10節のみことばです。
ダビデは「あなたは、私のたましいをよみに捨て置かず…滅びをお見せにならない」と歌いました。私を滅ぼさない、永遠のいのちを与えてくださると約束されたのです。
そしてさらに、ダビデの子孫から救い主を生まれさせると神様は約束を与えられたのです。キリストはダビデの子孫です。その系図がマタイ1章に記されてあります。神様の約束の成就を見ることができます。
3,イエスによる救い
大切なのは、神の救いであるイエス・キリストを信じることです。
ダビデは尊敬される立派な王でありましたが、死にました。しかし、死の中からよみがえられた方がおられる。パウロは38節で、「兄弟たち、あなた方に知っていただきたい」と強く言っています。「このイエスを通して罪の赦しが宣べ伝えられている」と言ったのです。
モーセの律法を通しては「義と認められることができなかった」しかし「この方によって、信じる者はみな義と認められる」とパウロは語ったのです。
その結果、異邦人たちは喜び、賛美し、信じたのです。
この福音は私たちに語られています。私たちも自分の行いではなく、キリストの十字架、罪の赦しをいただいて救われるのです。そしてダビデやパウロのように、救い主イエスをほめたたえ感謝を献げ、救いを伝える者とさせていただきましょう。
(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)