柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「試練を通して」Ⅰペテロ5章6-11節

 今、新型コロナウイルスの流行が心配されています。また、社会生活にも大きな影響が及ぼされています。このことも私たちにとっては大きな試練です。しかし神様は無意味な試練を与えられることはありません。このことを通して私たちは神の御心が何であるのか御言葉を通して明らかにさせていただきたいと思います。


1,謙遜な者となる
 なぜ試練があるのか。それは私たちが試練を通して自分がどんな者であるかが解ると言うことです。祈祷会でヨブのことを学びました。彼ほど神様に忠実で真実、熱心に仕える人はありませんでした。また、子どもたちが心に罪を犯したのではないだろうかと代わりに自分が犠牲を献げる人でした。そのような彼にも次々と試練が与えられ、「主は与え、主は取りたもう、主はほむべきかな」と神に栄光を帰しましたが、友だち三人と議論する中に彼の自我性、自己義認が明らかとなり、ついには神様の前に砕かれて真に神を見る者と変えられたのです。彼はちり灰の中に自らを悔い改め、砕かれたときに神の栄光は現され、彼は神を崇め、そして神様は2倍の祝福を与えられたのです。
 私たちもかかる試練の中、神の力強い御手の下にへりくだることです。神の前に心を空しく、砕かれるところに神はご自身の臨在と栄光を現してくださいます。

2,思い煩いを神にゆだねる
 私たちの心の中には色んな心配事や、悩み、思い煩いがあります。そのようなものを私たちが自分の内にしまっておくのではなく、全能の神にすべてを委ねることです。どのようにして委ねることができるのか。それは祈りです。祈りによって、私たちは、自分の心を神様に開き、そして心の内にある思い煩いを神様に話し、聞いていただき、お任せすることです。そうするなら、神様はあなた方のことを心配してくださると約束があります。私たちが、自分自身を思い悩んで心配するのではなく、神様ご自身が私たちを心配してくださるのです。そのことによって、私たちの内から心配はなくなり、神様が必ず解決してくださると信じる、それが委ねることです。
 私たちは、心配したからといって問題は解決することはありません。私達は祈りを通して、神様に委ね、神様に解決を与えて頂きましょう。

3,信仰に堅く立つ
 そしてもう一つ大切なことは、信仰です。信仰に堅く立つことです。なぜならこの世では悪魔が働いています。いなくなったわけではなく今も、獅子のように食い尽くす獲物を待ち構えているのです。私たちは悪魔に食い尽くされないように、信仰の盾をもって防がなければなりません。私たちの心が不信仰に捕らわれないように、すべてを神さまに委ね、信仰に立ち勝利を与えて頂くことです。
 神様はいたずらに試練を与えられるのではなく、試練を通して、完全なものに、強く、不動の者として下さるこのことを信じて、試練に打ち勝つものとさせていただきましょう。


(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)