導入
この箇所から読み取れることは、聖書は次の二つの戒めから成り立っているのだ、と教えられます。
その昔、神はモーセを通して、イスラエルの民に「十戒」（出エジプト20:1-17)を授けられた。十戒の要約は「1戒～4戒」(神に対して守るべき戒め」、「5戒～10戒」（人と人とに対する守るべき戒め）。イスラエルの民は長くこの戒めに従ってきました。
ところで、相とは、相手を深く思うだけでなく、その行動がどのような姿勢で現されているかどうかが大切です。（参：マタイ7:12、ルカ6:31、ガラテヤ5:14）
展開
「愛についての三つの言語」「エロース」「フィレオー」「アガペー」
- 「エロース」は一方的に自分の方へ来ることを求める愛。（肉体愛、男女の恋愛）
- 「フィレオー」は、相手と自分との間の往復運動をする愛。（一般的に兄弟愛、親子・夫婦愛、子弟愛）
- 「アガペー」は、自分から出ていく一方通行の愛。（神の愛、真の愛）この愛は神から出て、人に向かって出ていく愛。人から返ってくることを期待しない愛。
発展
＜愛に関する重要な四つの聖句＞
- ローマ13:8-10「他の人を愛する者は、律法を完全に守っているのです。・・・愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします。」（8節,10節）
- コロサイ3:14 愛は結びの帯として完全なものです。（14節b） 参：エレミヤ31:3、ヨハネ3:16
- Ⅰペテロ4:8「何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」 参：Ⅰペテロ7:11、Ⅰコリント16:14
- Ⅰヨハネ4:18「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は、全きものとなっていないのです。」
結び
“愛というものは、互いに相手の顔を眺め合っていることではなく、同じ方向にふたりが一緒に目を向けているかどうかである”（フランスの作家アントアース・ド・サン・デグリジュペリ「星の王子様」より）
夫婦はいつまでも“相思相愛の中”でありますように・・・。
（宣教者:：国分福音教会 富浦好之牧師）
