柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神への感謝、祈り」ピリピ1章3-11節

ピリピの手紙は喜びで満ちています。私たちの生活も喜びで溢れるものでありたいと願います。

1,福音に共にあずかる
 パウロのピリピにいる人たちの感謝は、直接的には献金の感謝でした。それは2章にエパフロデトという人がピリピから援助金を持ってパウロの所に来て、彼を助けたからです。
 その助けの原動力は何であったのか。それは福音です。福音とは、喜びの知らせです。ピリピの町にも喜びが伝えられました。その喜びとは、イエス・キリストの救いです。キリストの救いがパウロを通して与えられたのです。詳しくは使徒16章に記されています。
 金持ちであったけども人生に満足のなかった婦人が救われ、悪霊に取り憑かれ奴隷となっていた女の人が救われ、そして自殺しかけていた牢獄の看守が救われたのです。「主イエスを信じなさい。そうすればあなたもあなたの家族も救われます」と言われ、みんな救われていったのです。そしてピリピに教会が誕生しました。
 そのことをパウロは感謝したのです。そしてその実が、獄中にいるパウロにもエパフロデトが訪ねることによって実際に現実のものとなったのです。それがパウロにとっての福音であり、喜びでした。
 福音にともにあずかる。原語ではコイノニアです。私たちもコイノニア集会を行っています。なぜ行うのか、福音に共にあずかるためです。それが集会の目的です。
 そしてそれは、7節にある「私が投獄されているときも、福音を弁明し立証しているときも、私とともに恵みにあずかった人々であり」と神に感謝を献げているのです。

2,ピリピの人たちへの祈り
 9節から、パウロのピリピの人たちへの祈りが出て来ます。
第一のことは、愛が豊になることです。この愛は、人間的な愛ではありません。アガペーの愛、神から来るところの積極的な主体的な愛です。福音宣教はこのアガペーの愛がなければ出来ません。パウロはキリストの出会い、キリストの愛によって変えられ、満たされ、彼はキリストの救いを伝えることが出来たのです。そして、パウロの祈りは、ピリピの人たちがキリストの愛に満たされるように祈ったのです。
第二のことは、識別力です。判断力です。何が本当に益となるのか、何が神様の喜ばれることなのか、与えられることは大切です。特に、情報過多のこの世においては識別力が問われます。その判断によって、ますます神様に愛され豊かなものとなるのか、大きく変わってくるのです。
第三のことは、神の栄光が現されることです。それは聖霊によってなされることです。
 パウロはピリピのクリスチャンたちのために祈りました。そして彼らは祈りに応えられて愛のわざに励むものと成長していったのです。私たちにも同じ恵みが注がれるように祈りましょう。

 

 (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)