柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の創造」イザヤ43章5-7節

 今期最大の寒波に見舞われていますが、共に集い礼拝できることを感謝します。
 今朝はイザヤ43:5~7を読んでいただきました。4節には有名な「わたしの目にはあなたは高価で尊い、わたしはあなたを愛している」という有名な御言葉があります。
 それに続く励ましの言葉が、5~7節に語られています。

1,恐れるな
 その直後にあるのが、「恐れるな」という言葉です。この言葉は1節にも出ています。元々はイスラエルに対する言葉ではありましたが、今やこの言葉は全世界の人に与えられているメッセージです。
 なぜなら神様の救いは人種によりません。行いにもよりません。1節にでている、ヤコブは狡猾な人でした。父親を騙し、兄を欺いて家督を自分のものにしようとした人です。その悪事が明らかになり家を出なければなりませんでした。神様は、様々な試練を通し、彼を立派な人に作り造り直されました。ヤコブは荒野を旅し、叔父の家に逃れたのですが、ただ働きさせられ辛苦を舐めることになりました。それでも彼は屈しないで生きることが出来たのは5節の言葉です。「恐れるな。わたしがあなたとともにいるからだ。」この御言葉は今も変わりません。困難な中にいる私たちも、神様は守って下さり、力を与えて下さる方です。


2,神の子たちの集合
 5節終わりから6節には、神の子たちが集められる様子が描かれています。今は終わりの時代です。終わりの時代の特徴は、愛が冷えると言うことです。まさに今はその様相を呈しています。ニュースを見ても、殺人事件や幼児虐待、あおり運転など恐ろしいことが起こっているのです。しかしそのような中に神様は、「わたしの子ら、わたしの娘たち」と呼びかけておられます。神の子とはどのような人でしょうか。何も悪いことをしない立派な正しい人たちでしょうか。そうではないのです。たとえ悪くても、良い行いが出来なくても、私たちは神の子になることが出来ます。
 イエス様は「わたしの兄弟たちとは、神のことばを聞いて行う人たちです」(ルカ8:21)と言われました。神のことばとは何でしょうか。イエス様は最後の晩餐の時に弟子たちに新しい戒めを与えられました。それは「わたしがあなたがたを愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい」と言うことでした。これは今も生きている戒めです。神様が何よりも願っておられることは私たちが互いに愛し合うことです。それが神の子どもの麗しいすがたであろうと思います。

3,神の新しい創造
 相手を愛することは大変難しいことです。なかなか人を愛することが出来ないのが、私たちの現実ではないでしょうか。しかし、神様は私たちを新しく造り変えることのできる方です。あの肉の人ヤコブも神様によって新しい人、イスラエル(神に勝つ、神の皇太子)と変えられたのです。
 イエス様の弟子たちも変えられました。イエス様を裏切ったペテロも、怒りの子ヨハネも、迫害者パウロも、みんな新しく造り変えられたのです。
 それは神の栄光が現されるためでした。キリストは私たちのためにいのちを捨てて下さった、それ故に兄弟を愛すべきである、とヨハネは手紙を書いたのです。それが今も私たちは読むことが出来るのです。
 愛することは神の栄光を現すためです。私たちもまた、愛を持ってキリストの栄光が現されるなら感謝です。

 

 

 (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)