柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「ただイエス」ガラテヤ2章16節

2014年6月15日(日)特別伝道礼拝

テーマ『ただイエス
聖書:ガラテヤ2章16節
講師:イ・キュコン牧師(韓国・ソウル、ナムヒュン長老教会牧師)
通訳:李海春牧師(在日大韓基督教会大阪第一教会名誉牧師)



『しかし、人は律法の行いによっては義と認められず、ただキリスト・イエスを信じる信仰によって義と認められる、ということを知ったからこそ、私たちもキリスト・イエスを信じたのです。これは、律法の行いによってではなく、キリストを信じる信仰によって義と認められるためです。なぜなら、律法の行いによって義と認められる者は、ひとりもいないからです。』


今年は日本宣教協力会創立20周年記念になりますが、私は20年前から、今回で4回目の訪日になります。
日本の中でキリストを信じることは大変なことを感じました。東南アジアにおいて、キリスト教宣教は、日本に大きな影響を持っていることも知りました。
今日、私は『ただイエス様』というみ言葉を、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
私の家庭は偶像礼拝ですべての生活が営まれていました。ある日、私たちの村で、テントでキリスト教の伝道集会が開かれました。私もそのテントの中に入ってみました。聖書の言葉を聞くと、心が熱くなり、感動を覚えました。家に帰って父母にも「イエス様を信じましょう」と言いました。すると父親は、「何を言うか」と棒で私をたたきました。その後、母親は教会に行くようになり、やがてイエス様を信じました。父親は、母親をなぐりましたが、母は祈り続けました。数年経って、父も信じ、わが家は全員クリスチャンになりました。その後は、わが家には賛美が絶えず、幸せな喜びに満ちた生活が始まりました。
ヨハネ1章12節には『しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。』とあります。
神の子とされることは、どんなに幸せなことか。力を与えられ、平安が与えられ、希望を与えられます。
信仰とは何か。イエス様を救い主と受け入れること。み言葉を信じること。そしてイエス様の喜ばれることを行うこと。イエス様が、おやりにならないことは、私もやらないことです。
エス様が願われることが真実です。神様のみ言葉に忠実に生きること。これが信仰の根底ではないでしょうか。
誰でも自然に信仰を持つことができるでしょうか。違います。
聖書は言います。『聖霊の働きがなければ、イエスを神の子と告白することはできない』と。
聖霊が私の心の内に来られる時に、信じるようになり、愛するようになるのです。
また、エペソ2章8節では『あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です』とあります。
どうして私たちはイエス様を信じなければならないのでしょうか?それは神様の命令だからです。
宇宙創造の前に、私たちを創造し、選んで下さり、時が来れば、一人一人の名を呼んで下さったのです。
主イエスを信じて救われ、永遠の命を受けるのです。
エス様を信じることによって、私たちは『義』となります。
『義人』となるとは、イエス様を信じる信仰に生き、み言葉を信じ従い、お祈りをし、献身をし、与えられた仕事を忠実に行い、神の栄光に生きることです。これは神様の恵みです。『義人』の子孫は祝福を与えられ、決してひもじい思いをいたしません。
エス様は、私たちの罪のために十字架にかかり、血を流して下さり、死んで下さいました。私たちに希望を与えるために三日目によみがえって下さいました。そして昇天され、また来ると言われています。
私たちの力では罪に勝つことはできません。
エス様の十字架を信じる者が、力を受け、能力を受け、お互いを愛し合いながら、勝利の生活をすることができるのです。ただ、『イエス様のために生きよう』と決心することです。
世の人たちは、聖書を知りません。ですから私たちは、家庭で職場で友人・知人の中で、み言葉に生きる努力をしなければなりません。なぜなら世の人々は、私たちの生活を見ているからです。使徒パウロは、食事をする時も、飲む時も、すべてのことは、『神の栄光のために』と言いました。ヤコブは『行いのない信仰は、真実な信仰ではない』と言っています。神を崇め、イエスを愛し、教会に仕え、お互いに愛し合い、神の国をこの地上に造ることが、信仰のあらわれであります。
韓国の私の教会にあっても、この22年間に、事業に行き詰まり、夫を事故で失い、子に先立たれたり、多くの艱難辛苦を見てきましたが、『ただイエス様』の信仰で立ち直り乗り越えておられます。神様は『ただイエス様』の信仰を持って生きるときに、私たちに喜びを、祝福を与えられます。お祈りをいたします。