柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「愛する信仰」ヨハネ5章1-3節

もうすぐクリスマスです。今日からアドベントが始まりました。イエス・キリストが私たちを救うために人となって来られた、お生まれになったことを感謝する時です。


1,信仰によって新しく生まれる

D.L.ムーディーは「2度生まれた者は一度だけ死に、1度しか生まれない者は二度死ぬ」と言ったそうです。私たちはこの世に生まれました。それが一度目の誕生です。それでは、二度目の誕生とは何でしょうか。それは、イエス・キリストを信じることです。キリスト教の信仰は単純です。ただイエス・キリスト信じるこのことだけです。使徒ヨハネは「イエスをキリストであると信じた者はだれでも、神によって生まれた」と言っています。私たちは信仰によって、新しく生まれることが出来ます。新しく生まれるとは、私たちの生き方が全く新しくなる、変えられると言うことです。私たちは今、礼拝に出ています。これも新しいことです。私たちは救われる以前は、喜んで礼拝にでることは無かったと思います。しかし、滅びから救われたなら、喜んで救ってくださった方を礼拝すると思います。それが新しい生き方、新しいいのちなのです。ナザレの大工の子イエスをキリストと信じる。それは至難の業です。しかし、信じられる時が必ず与えられます。神様は助けて下さいます。
新しく生まれる、それは肉体のいのちを持つのではなく、永遠のいのちが与えられると言うことです。それは、信じる者はだれでも与えられるのです。持つことが出来るのです。


2,愛の命令

教会とは、建物ではありません。神によって生まれた者たちの集まり、キリストの体、神の家族です。それは何によってつながっているのでしょうか。それは、神の愛によってつながっているのです。
1節に生んで下さった方を愛する、とありますが、肉親の親のことではありません。私たちを生んで下さった方、私たちの救い主を第一に愛すると言うことです。なぜなら、私たちのために、十字架で命を捨て、私たちを滅びから救い、新しいいのちを与えて下さったからです。私たちはこの方すなわちイエス・キリストを第一に愛するのです。それがこの礼拝です。礼拝を通して私たちは救い主を愛するのです。そしてそのことは、その方によって生まれた者、すなわちキリストにつながっている兄弟姉妹を愛すると言うことです。それが私たちの新しい生き方です。
ですから、その愛とは、自分を愛してくれるから愛するのではありません。自分の好み、や相手の好意によって愛するのではないのです。それは長続きしませんし、あてにはなりません。 人間的な愛ではなく、キリストが愛されたような愛、すなわち喜んで犠牲を払うという愛をもって愛することです。ですから、私たちの努力や賜物によって愛するのでなく、むしろイエス様に愛され、喜びと感謝が与えられて、心が満たされて愛することです。命令と言う言葉がありますが、それは最後の晩餐の時、イエス様が弟子たちに愛し合いなさいと命ぜられたことです。彼らは愛することが出来ませんでした。しかし、イエス様が十字架で死なれ、そして助け主御聖霊が彼らの心を満たした時に、彼らは愛する人に変えられたのです。自分のいのちをも惜しまないで、喜んで愛する、そのような人たちに変えられて、福音は伝えられました。願わくは、私たちもまた、キリストの愛に満たされて、神の命令、互いに愛しあることを全うするものとさせて頂きましょう。 


                  (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)