柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「あなたは信じるか」 ヨハネの福音書 11章17∼27節

 キリストが死からよみがえられたのは、私たちにとって大きな希望です。
「人類の最大の敵は死である」と言われますが、キリストはその死に勝利され、私たちに永遠のいのちを与えてくださいます。

 

1,人間の希望

 ベタニアの村にイエス様と親しくしていた兄弟達がいました。末の弟ラザロは重い病にかかりついには死んだのです。それは家族にとって大きな悲しみでした。

 姉のマルタはイエス様に「もし、ここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに」と言いました。それは、イエス様が病気の人たちを癒やし、会堂司の娘 (マルコ 5:42)やナインのやもめの息子 (ルカ 7:15)がイエス様によって生き返ったからです。おそらくは、姉のマルタも聞いていたでしょうし、何よりも信仰があったのです。

 牢獄でバプテスマのヨハネが弟子を遣わし、イエス様がメシヤかどうか尋ねたときイエス様は「目の見えない者たちが見、足の不自由な者たちが歩き、ツァラアトに冒された者たちがきよめられ、耳の聞こえない者たちが聞き、死人たちが生き返り、貧しい者たちに福音が伝えられています。」 (マタイ 11:5)と応えられました。死人たちを生き返らせる、それによってご自分がメシヤであることを証しされたのです。

 死んで直ぐなら、仮死状態で生き返る可能性はあったかもしれません。しかしラザロは死んで4日もたち、完全に死んでいる状態から生き返らされたのは神にしかできないことでした。

 

2,復活のいのち

 イエス様は「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです」と約束されました。人類の最大の敵は死である、と言いましたが、キリストはそれに打ち勝ついのちそのものです。

 人間はなぜ死ぬのか。聖書には、「罪の支払う報酬は死である」とあります。死の原因は罪にあり、罪のゆえに私たちは死ななければなりません。しかし、ローマ 5章 45節を見ると、「キリストの死に与るバプテスマよってキリストとともに葬られれ、御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、新しいいのちに歩むため」であり「キリストと一つになって、キリストの復活とおなじようになる」と聖書にあります。神様は私たちに、たとえ死んでも生きる、復活のいのちを与えて下さっているのです。


3,あなたは信じるか

 マルタは、確かに信じていました。しかし、彼女の信仰はそんなに積極的ではありませんでした。それは彼女の言葉でわかります。 22節に「何でもお与えになることを、知っています」24節にも「終わりの日のよみがえり…知っています」それは知識として知っていると言うことです。積極的な信仰ではありません。会堂司もナインのやもめも必死でした。今、娘を、今、息子を生き返らせてください。それが親の願いです。イエス様は答えられました。そして生き返らされたのです。

 イエス様は改めて、「あなたは、このことを信じますか」と尋ねられたのです。彼女はこのとき「はい、主よ。信じております」と答えたのです。

 なんとイエス様は、「信じるなら神の栄光を見る」と言ってラザロをよみがえらされたのです。神の栄光、死に打ち勝つ勝利を与えられたのです。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)