柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「敬う祝福」出エジプト20章12節

今日は母の日です。日頃お世話になっているお母さんに感謝をするときです。

「母の日」は教会から始まりました。

今から100年ほど昔、アメリカのヴァージニア州ウエブスターの小さな教会でジャービスという夫人が旧約聖書出エジプト記に出ている十戒「あなたの父と母を敬いなさい」という言葉から、「お父さんやお母さんを敬う、何か良い方法はないですか」と尋ねました。彼女の娘アンナはお母さんジャービス夫人が亡くなり記念会を行う時に、その事を思い出しました。そして彼女は、お母さんが大好きだったカーネーションの花を教会にいっぱい飾り、記念会が終わった時参列者にそのカーネーションをプレゼントしました。それが母の日にカーネーションを贈る習慣になったのです。
ある神学者は「神はご自分の愛を徹底するために母をつくられた」といったそうですが、確かに子を思う母の愛ほど麗しいものはありません。
しかし、現代はこの愛の法則が崩れてしまっています。子は親を敬わないし、親は子を愛さない。まったくめちゃくちゃな時代になっているのです。お互いが自分勝手に生きていて、幸せな社会を築いていけるはずはありません。
神様は、自分勝手に生きるイスラエル(すべての人)に十戒を与えられました。それは、人間が幸せにこの世で生きるために与えられたものです。神様からの幸い―祝福に預かるためにこの戒めを守る必要があるのです。なぜならば、この十戒を与えられたのは、天地を造られた神です。創造の主が、私たち人間に幸せになる条件として、まず父母を敬いなさいと言われました。家庭は、社会を作る最小単位です。その中で「敬うこと人を尊敬する」ことは、お互いの人間関係においても大切なことです。人を大切にすれば、自分も大切にされます。

そして、神様は敬うことを行うなら、二つの祝福を与えると約束されています。

1,必要なものを与えられる

神様は土地を与えると約束されました。地は産物、実りを生じます。私たちの生きていくのに必要な食べ物がなります。神様は、私たちに必要を与えて下さるのです。

2,いのちを与えて下さる

あなたの齢が長くなるとありますが、日本は長寿国です。でも、現実は、病院に行くと管でつながれている高齢者を多く見ます。それが、日本の長寿の現実です。でも、神様が与えて下さるのは、元気で生き生きとして生きることです。そこには、魂の満たし、心の喜びがあります。いくら肉体が生きていても、満たされた心がなかったら生きる喜びがなかったら、空しいものです。ですから、日本には自殺者が多いのではないでしょうか。本当の生きる希望を見いだせないでいるのです。
でも、神様は祝福を与えてくださる方です。私たちに、生きるのに必要なもの、そしていのちを、生きる喜びと希望を豊かに与えて下さるのです。それが、信じられるようななります。神様が私たちの心をすばらしいものに変えてくださるのです。神様は十字架を通して私たちに、御自身の愛を表されました。愛するひとり子を犠牲にして、私たちのすべての罪を赦し、神の子として下さり天国に入ることができるようになったのです。

神様の愛により、互いに敬う心を持ち、さらに祝された人生を歩ませていただきましょう。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)