柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「創造者を覚えよ」伝道の書12章1節

明日は敬老の日ですが、教会でも一日早くお祝いをします。聖書にも、「老人を敬い、神を恐れる」ことが記されています(レビ19:32)。教会でも今日はある意味特別な日であり、お祝いのときを持ちます。感謝な事です。
 しかし、ただ私たちの間で祝うことだけではなく、神様の前に私たちはどうであるべきかを知らなければなりません。
 聖書は私たちに「あなたの創造者を覚えよ」と注意を与えています。私たちは自分が生まれてきたのをどのように捕らえているでしょうか。聖書は「あなたの創造者」と言っています。つまり、勝手に生まれてきたのではなく、神が私たちを造って下さった、ということです。ということは、私たちは偶然の存在ではなく、目的があり、そして価値があるのです。創造主である神は目的なしに、またいい加減な気まぐれで私たちを造られたのではありません。


1,全能の神による創造
 聖書の最初には、「はじめに神は天と地とを造られた」とあります。神様は無から有を造られました。全く漠然とし、つかみ所のないところから、形あるもの意味あるものを造られたのです。太陽もそうです。神ではありません。いのちの源でもありません。神が創造された一つのものにすぎないのです。生き物もそうです。神様は目的を持って造られました。
 そして、人間には特別な創造が出てきます。人間を神のかたちに似て造られ、そして鼻から息を吹きかけて造られました。息という言葉には、霊という意味があります。また、聖書には心という言葉で訳されてもいます。特別なものです。私たちには心があります。またそれに伴う感情があります。希望を持ったり、将来を憂えたりする心です。おそらく他の動物にはないだろうと思います。将来のことを心配する猫や、来年に期待する犬は見たことはありません。しかし人間は希望を持ちますし、不安も感じます。神様は私たちに心を与えて下さいました。
 そして解決を与えて下さるのは、造り主です。創造者が私たちの責任を取って下さる方です。


2,キリストが私たちの責任を取られる。
 それではどのように、責任を取られるのでしょうか。そのために、救い主イエス・キリストを遣わされました。そして、全てのものはイエス・キリストによって造られました(コロサイ1:16)。
 そしてすべては、キリストの力によって新しくされます。いのちの息によって私たちの心が変えられるのです。まさに新しい息吹が私たちのうちに吹き込まれます。窒息した人が、心臓マッサージと人工呼吸によって蘇生した話しを聞いたことがありますが、イエス・キリストによって私たちは新しいいのちが与えられるのです。
 誰でもキリストにあるなら新しく造られたものである、古いものは過ぎ去ってすべてが新しくなったのである(Ⅱコリント5:17)。と約束があります。パウロも、キリストに反対し迫害していましたが。新しいいのちが与えられ、喜びと希望の人生を歩むことが出来たのです。彼は天国がはっきりと見えるようになりました。悩みに苦しむ生き方から、神様に感謝し、人を愛するものに心が造り変えられたのです。
 ですから、私たちも造り主を覚えることです。私たちを新しくして下さるキリストを信じる事です。そうするならば、私たちの心も新しく造り変えられ、すべての悩みをキリストは共に負って下さり、喜びと感謝そして愛に満たされた人生を歩むことが出来るのです。

 

(宣教者:柏原教会 西本耕一牧師)