柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の養い」箴言30章4-9節

今年は世界各国でリーダーが変わる年です。しかし、私たちにいのちを与え、養って下さるのは創造主である神様です。神様が私たちを養って下さることを聖書の御言葉から見ていきましょう。


1,すべては神が造られた

この御言葉にあるように、私たちは風を手に集めたり、水を服のうちに入れて持つことはできません。そして、地の果てが宇宙の果てがどこなのかも解らないのです。
今年8月に火星探査機キュリオシティが着陸に成功し、宇宙の成り立ちに解明を与えるか興味の持たれるところです。この計画は偶然起こったのではなく、何年も前から計画され実行されました。まして、この宇宙が偶然にでき、私たちはたまたま存在しているものとは考えられないことです。聖書は私たちに、創造主である神様が宇宙を造られ、私たちをも造られたことを語っています。特に、新約聖書のコロサイ1:16、17を見るならば、御子イエス・キリストが世のなる前からおられ、この世の王座、主権も権威も造られて全てのものはイエス・キリストによって成り立っていると言っています。
ですから、イエス・キリストは私たちから、かけ離れたお方ではなく、私たちにとっては私たちの造り主―責任者であり、私たちが生きるためにはキリストなしには成り立たないと聖書ははっきり言っているのです。


2,神の御言葉による守り

神の力は言葉によって現されます。天地創造の初めの時も、神が「光あれ」と言われると光が現れ、「地よ、出でよ」と言われれば陸地が現れたのです。すべて、神が命ぜられたとおりになりました。それはまた、キリストにおいても同じでした。荒れるガリラヤ湖に静まれと言われれば大なぎとなり、また汚れた病に取りつかれた人にも清くなれと言われれば清くなり、悪霊にも出て行けと言われれば悪霊は出て行き、すべては御言葉通りになったのです。私たちが信じるのは神の御言葉です。聖書の言葉、神の言葉を信じるとき神の御業は現されます。


3,神の養い

ここで、箴言の記者は二つのことを神様に求めています。
一つは、不真実と偽りから守られることです。以前「食品偽装事件」と言うのがありました。私たちの口にするものが安全でなくなれば生命に関わることになります。真実、正しさは大切なことなのです。
第二に、自分に定められた分で養われることを願っています。この世の富が多くなりすぎると、欲に目がくらみ神様が見えなくなってしまうことがあります。私たちは、永遠のいのちを失ってはならないのです。(マタイ19:24)また、逆に少なすぎると、人のものを盗んでしまうこともあるでしょう。それは、神の御名を汚すことであり、神の救いをむなしくするものです。むしろ私たちは、富めることにも貧しいことにも対処する秘訣が与えられ、強くして下さる方によって何事もできるものでありたいと思います(ピリピ4:12,13)。
それができるのは、万物を創造し、私たちを生かして下さるキリストです。キリストがいのちのパンであり、私たちを養って下さる方なのです。


      (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)