柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「ここに愛がある」1ヨハネ4章7-12節

特別伝道礼拝

          静岡県浜松真愛教会牧師:今田好一師


神がこの世にキリストを遣わされた。だから「ここに愛がある」と聖書は語る。しかし、ただ単にキリストがこの世に生まれたというのではなく、十字架に架かって死ぬために生まれて来られたのである。この十字架を指してヨハネは、「神は愛である」と言った。私たちは改めて、この神の愛について深く考えたい。
「愛」とは何なのか。恋人同士の愛、母の愛、東日本大震災後に世界中から届けられた愛のメッセージ。しかし、愛は綺麗ごとだけでは済まされない。愛ゆえに傷つき、苦しむ人がいる。聖書には、「愛は寛容であり・・・すべてに耐え忍び」(?コリント13章)とある。しかし、このような愛の関係を避けて通る人も少なくない。何故なら、互いに不都合が生じても、愛を簡単に解消できるから。最近は、結婚前に離婚の時どうするかを決めておくことも珍しくないと言う。
しかし神の愛は、どこまでも私たちを愛された。例え、神を愛さず、無関心であっても、神に敵対し、馬鹿にしても、神は私たちを愛しておられる。「ここに愛がある」(10節)。
ヨハネは、この神の愛を受けて「私たちも互いに愛し合うべきです」(11節)と言う。愛し合うとは「愛を負っている」ということで、私たちは神に対して莫大な愛の負債がある。この愛を神に返そうとする時、神は「あなたの兄弟、あなたの隣人に返しなさい」と言われる。 
神の愛の債務者である私たちが、その思いを抱いて生きるなら、大きな変化が周囲に起こる。神の愛は私の罪を赦すため、命を捨てられるほど私を愛し、互いに愛し合うことを教えられた。神は今も私たちが神のもとに立ち返るのを忍耐して待っておられる。