柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「揺るがない土台を持つ」マタイの福音書16章13-20節

少年時代を過ごした懐かしい柏原教会に御招きいただいてありがとうございます。この聖書箇所も教会学校時代に良く聞き、覚えたところです。
最近どこの町でも目に付くのは、リサイクルショップ、100円ショップ、パチンコ屋、飲み屋・スナックではないでしょうか。どのお店も今の時代に必要とされているから盛んなことでしょう。それらに求められているのは安い、簡単、便利です。早さや、当座のことだけしか考えていないような時代です。立ち止まって、人生の土台とは何かなどと考えるのは、ずれていると言われることです。今日は聖書を通して、私たちが根本に持つべきものを考えましょう。


1)イエス様とは誰か

この箇所でイエス様はご自分のことを誰というのか尋ねられました。イエス様の当時、好意的な人は預言者であると言いました。イエス様を否定的に受け止める人は、大酒のみ、大食らい、罪人の仲間とさえ言いました。現在でもイエス様に対して、好意的な答え、無関心な答え、否定的な答えがそれぞれに返ってくるでしょう。イエス様は、私たち一人一人にあなたはどう思うのかという問いかけを弟子たちだけになされたのではありません。今も、あなたにとって、私は誰なのかと問い続けておられます。


2)神様が示された答え

弟子たちを代表してペテロが答えました。「あなたこそ生ける神の子キリストです。」イエス様は神様が世に現れてくださったお方です。イエス様は救い主ですという答えでした。この答えは、イエス様が心から喜ばれた満点の答えでした。ペテロはこの答えを、修行を積んで悟りを得て、答えたのではありません。一生懸命宗教を学んで答えを導き出したのでもありません。霊的な真理は、地上のもので得るのではないのです。神様ご自身が天から私たちに教えてくださるのです。


3)信仰を土台として

エス様はペテロの答え、信仰の告白を基として、その上に教会を建てようと言われました。信仰は心に宿るもの、告白は口から出る言葉です。人の心、人の言葉ほど当てにならない、移ろいやすいものはないでしょう。私たちが信仰を持ち続けていくということは、口に出して表し続けること、また文章に記していつも確認していくことが必要なのです。
信仰を告白するというと難しく考えられる方が多いでしょう。イエス様は救い主ですという信仰を持ち続けていくことなのです。私が洗礼を授けた最年少の方は小学校4年生の少女でしたし、最年長の方は89才のお祖母さんです。2人に共通なのはイエス様を信じる柔らかさ、素直さということです。イエス様を信じるということは、年令も、性別も、性格も、経歴も、財産も何も関係ありません。


結論)

今ほど先の不透明な、不確実な時代はありません。世の流れの速さに目がくらむような思いがします。どんな時代も、どんな世も全てを越えて、全世界に神様の働きは進められてきました。今、あなたの心にイエス様は語られています。神様はあなたに真理を表そうとされています。素直に心を開いて神様の語りかけに耳を傾けましょう。イエス様を神の子と告白する信仰を持ってください。その信仰を土台として歩みましょう。


                             (説教者:黒磯教会牧師 井上 義実)