柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「信仰の覚醒」黙示録3章1-6節

今日は9月最初の礼拝です。振起日となっています。それは信仰を奮い起こし、実りの秋に進んでいこうという決心の日です
黙示録3章の始めに、サルデスの教会が出てきます。サルデスは、小アジアの内陸部にあり、裕福な町でした。そこにも福音が宣べ伝えられ教会が建てられました。この書巻は、小アジアの教会にヨハネから送られたものです。紀元90年代ローマの皇帝ドミティアヌスの頃、迫害の激しい時に書かれました。


1,目をさましなさい

サルデスは比較的穏やかな町であったようです。それ故に人々も平穏で安穏とした暮らしをしていたのかもしれません。ところが、イエス様はサルデスの教会を褒められなかったのです。七つの教会の内、褒められなかったのは、ラオデキヤの教会と二つだけでした。サルデスの教会の問題は何だったでしょうか。実は死んでいる、と言うことでした。「生きているとされているが、死んでいる。」それは霊的な死を意味しています。心が死んでいる。それは行いにおいて、伝道の働きにおいて死んでいると言うことです。キリストを宣べ伝えない、キリストの十字架と復活を伝えていないと言うことです。それが、霊的な死である。「神の御前に全うされたとは見ていない。」まだまだ伝道しなければならないと言われているのです。
私たちの住んでいる町はどうでしょうか。礼拝に来るのは1%にも満たないのです。神様の目から見るなら、私たちは、実は死んでいると言われても仕方のないような状態です。
エス様は、そんな私たちを放ってはおかれません。「目をさましなさい」と励まされるのです。ちょうど、あの最後の晩餐の席で「あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」(ルカ22:32)とペテロを励まされたように復活のイエス様は私たちを励まして下さるのです。
ですから、私たちも覚醒されなければなりません。神様はわたしたちの心を聖霊により覚醒して下さり、また助ける御使いをもって困難から救い出して下さいます。目覚める人は何をするでしょうか。「死にかけているほかの人を力づける」ことです。まず私たちが目覚めて、伝道しほかの人を励ますなら、神様は喜んで下さいます。


2,衣を白くする

そして第二のことは、衣を白くすることです。ここでは2回白い衣が出てきますが、黙示録には白い衣を着た人が大勢出てきます。7章には数えきれないほどの大勢とあります7:9)。その衣とは、単なる衣服のことではなくて心を表しています。白い衣とは心が聖いと言うことです。私たちの心はどうでしょうか、聖くなっているでしょうか。
心が聖いとは、神を見るということです。いつも神様の姿がある、神を見て生活する。苦しいときも悲しいときも神が共におられて慰めて下さる。何と幸いなことでしょうか。そのことが、1世紀のクリスチャンにありました。心が聖いことは幸いです。キリストとともに歩み、キリストと共にいることがふさわしい、そして何よりも5節には「勝利を得る者」とあります。勝利者となるのです。何と神様は、信仰によって、私たちを人生の勝利者として下さり、冠を与えて下さるのです。
当時の世界は激烈でした。迫害に次ぐ迫害で、多くの人が殉教したのです。しかしイエス様は、「伝道する彼の名をいのちの書から消すようなことをしない。彼の名を父の御前と御使いの前で言い表す。誉れとする。」と言われるのです。何と幸いなことでしょうか。
私たちはこのことを信じ、信仰の喜びと希望を持ってキリストを宣べ伝えるものとさせて頂きましょう。


        (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)