今週金曜日は８月１５日終戦記念日です。戦争が終わってから６３年になりますが、それでもこの世からは戦争はなくなっていません。
なぜ戦争が起きるのか、その原因は聖書をみると明らかになります。人はあのエデンの園で、食べてはならない木の実を食べて神に反抗し、神と争っているのです。なぜなら神様は、私たち人間に、互いに愛し合いなさい、と言われました。人間は、この神の命令にそむいているのです。このまま行けば、互いに争い、戦って破滅に至るだけです。
そのために神様は、私たちに「互いに愛し合いなさい」と言われたのです。この神のことばにまず、耳を傾けなければなりません。それは小さい子どもも同じです。子どもでもケンカをします。大人も同じです。
私たちが、互いにいがみ合ったり、ケンカしないように神様は大切なことを示しておられます。幸せになる秘訣がここにあります。
１，この世のものに捕らわれないことです。
悪者のはかりごとに歩まずとは、悪者の計画に乗せられない、歩調を合わせないことです。
そして、罪人の道に立たず、とありますが、悪者と同じレベルに立たない、その生き方をまねしないことです。
もう一つ、あざけるものの座につかない、とあります。自分も悪人といっしょになって、悪を行わないことです。
私たちはがこの世の悪に、引かれない、同調しない、加わらないなら幸せになれます。
２，聖書の言葉を心に蓄えることです
主の教えとは神のことばであり、聖書の言葉です。しかも神のことばを、ただ喜んで聞くだけでなく、口ずさむとあります。聖書の言葉も何回も口で言えば、その意味が分かることがあります。詩篇は難しいかもしれません。でも、一辺だけでなく四辺も五返も読んでいけばその意味が分かってきます。私たちも好きな歌は、歌詞を見なくとも歌えると思います。口ずさんでいるので、自然と覚えてしまうのです。ですから聖書の言葉も、口ずさむならそれが私たち自身の身についてきます。
そして口ずさむことは、御言葉を「思い巡らす」ことでもあります。聖書の言葉を味わえば味わうほど、神様の恵み、慰めが豊かに与えられます。
３節には、その人は水路のそばに植わった木のようだ。とあります。水辺にある木は確かに青々と生い茂っています。ただし、イスラエルではあまり水路は多くありません。井戸を掘って水を得ました。井戸から水を汲んで作物の灌漑用水にしたのです。深く掘れば掘る程、地下水脈から豊かに冷たい水を得ることができます。聖書も同じです。一見、何の変哲もない御言葉も、何度も読み思い巡らすとき、思わぬ恵みにあずかることがあります。
「時が来ると実がなり」とありますが、忍耐が必要であり神様は必ず実をならせて下さいます。そして「その葉は枯れない」と続いています。それは元気、健康を意味するものです。枯れることなく、ますます青々とし、豊かに実を結びます。
なぜなら、水にその力があるのです。たとえ、萎びて枯れそうでも、水を飲むと、新しい力が与えられます。（ヨブ１４:７〜9、ヨハネ４：１４）そしてその人は、何をしても栄えるのです。
３，人生の最後に神の裁きがある
４節には、悪者はもみ殻のようだとあります。外見はリッパでも中身がないのです。どんなに羽振りがよく、能力があり、仕事ができたとしても、永遠に続かないのです。やがて神の裁きの時が来ます。
死んだ後に、裁かれることが決まっていると聖書は私たちに言っています。そして一つの警告は、悪者は裁きの中に立ちおおせず、とあります。自分自身立つこともできないのです。
私たちは、神の裁きの前に自分で立つことができるでしょうか。私たちも立てません。?ヨハネ２:１に「私たちには御父の前で弁護する方がいます。義なるイエス・キリストです」とあります。キリストが私たちを弁護して下さるのです。キリストのゆえに私たちは、正しいとされます。イエス・キリストを信じるだけで私たちは救われます。義と認められ、正しい者のつどいに立つことができるようになるのです。
主はその正しい者の歩む道人生を知って下さると６節にあります。知って下さるとは、私たちの悲しみや苦しみをしり、しかも、ご自分を現し、私たちの歩むべき道を知らせて下さる。そんな意味があります。すなわち、神は私たちの人生の道を共に歩んで下さる方です。神は御言葉をもって、私たちを慰め励まして下さる方です。
その反対に、悪者は孤独です。救い主を認めず、罪をも改めようとしない。自分の正しさを主張し、受け入れることができない。心のかたくなさがあるのです。自分で自分の首を絞めてしまっているのです。パウロはまさにそのような人でした。とげのついている鞭をけり、自分が傷ついてしまっていたのです。しかし、復活のキリストに出会い、そして彼はイエス・キリストを信じました。彼の全ての罪は赦され、自己の苦悩からも解放されたのです。十字架によって罪は滅ぼされ、私たちは、罪の鎖から解放されるのです。
神の恵みを豊かに頂き、実りある人生に導いて頂きましょう。
（説教者：柏原教会牧師 西本耕一）
