柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊の働き」ヨハネ16章7-14節

エス様は、十字架にかけられる前の最後の晩餐の席で、弟子たちに重要なことを語られました。それは、もう一人の助け主聖霊を遣わされる約束であったのです。
今日、キリスト教は全世界に宣べ伝えられています。もちろん、宣教師が遣わされて福音が伝えられました。しかし、それは人間の力ではありません。彼らは力を受けて地の果てまでキリストの証人となったのです(使徒1:8)。聖霊の力は、今日私たちにも必要です。なぜなら、この世には様々な困難や苦しみがあるからです。
エス様ご自身も弟子たちに迫害があることを語られました。そして、事実その通りになったのです。しかし神様はまた力を与えられます。迫害に耐え、そして敵を赦す愛を私たちに聖霊を通して豊かに与えて下さるのです。
聖霊は外見的な働きと共に私たちの心に働かれ、私たちの理解できないことをも教えて下さいます。聖霊が教えて下さる三つのものがあります。


1,罪について

罪とは、人間に悪いことを行う犯罪ではありません。元々の意味は的外れという言葉が当てはまります。何が外れているのかというと、神を認めない、神を信じないということです。そして、人間は自分勝手になり、好きなことをしてそれが害になることがあります。
自分の欲望に負ける心の弱さが、恐ろしい罪を犯させるようになるのです。しかし、聖霊が心の中に働かれると、その罪を教えて下さいます。私たちが失敗したり、過ちに陥らないように守って下さり導いて下さるのです。「これが道である、これに歩め」と御言葉にもありますが、聖霊は私たちの心に働かれ罪を犯さないように助けて下さるのです。


2,義について

義という言葉は、正しいという意味です。それはこの世の正しさとか、悪いことを行わない、善悪の判断ではありません。全てのものを造られ支配される神の前での正しさと言うことです。私たちは、絶対的に正しいものでしょうか。答えは否です。なぜなら聖書に「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず」(ローマ3:23)とあります。正しい人は一人もいないのです。
それでは、この世に悪が満ちてやがてすべてが滅ぼされるかというとそうではありません。神様は、私たちを永遠の滅びから救うために、イエス・キリストを遣わされました。では、どのようにして私たちは神の前に正しいとされるのでしょうか。それは、キリストの十字架によって私たちのすべての罪は赦されると言うことです。キリストは私たち罪を背負って下さり、身代わりとなって死んで下さったのです。その十字架の死によって私たちの罪はすべて赦されたのです。
そのことを信じるだけで、私たちは救われます。私たちが信じること、神の義すなわち十字架を信じることも聖霊の助けであるのです。


3,さばきについて

この世の裁きとは何でしょうか。それは、この世を支配しているサタンに対する裁きです。サタンは今も働き、私たちをキリストから離して永遠の滅びに自分もろとも引きずり込もうとしています。
しかし、サタンに対しては明確な裁きが与えられました。十字架によって、裁きが与えられたのです。十字架で、キリストは死なれました。しかしそれはサタンの滅びでもあったのです。「彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」(創世記3:15)と預言されていたことが、成就するのです。サタンは最後には、火と硫黄の燃えさかる池に投げ込まれてしまうのです。それが、サタンの滅びです。
そして、聖霊は神の栄光を現されます。黙示録を見ると、天国での栄光が語られています。私たちも、イエス様を信じるなら、すべての罪とがあやまちが赦されて、神の栄光に預かるものとなれます。助け主聖霊は、私たちにそのことを現して下さるのです。聖霊の助けをいただいて、神の栄光を見るものとさせていただきましょう。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)