柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊降臨の約束」使徒1章3~8節

5月 31 日は教会の暦ではペンテコステの日です。その日に教会は誕生しました。
それは人の力によってできたのではなく、教会は聖霊の力によって生まれたのです。

 

1,聖霊とはだれか
エス様は、十字架にかけられ死の中からよみがえり、弟子たちに神の国のことを語ら
れました。神の国とは、神が王として支配されることを意味しています。ですから、この世の国とは異なったものです。イエス様の伝道はまさに神の国の到来を現すものでした。
目の見えない人が見えるようになり、足の不自由な人が歩けるようになり、病の人は癒やされ、死人は生き返り、寄る辺のない人たちに慰めと希望の福音を語られたのです (マタイ11:5) 。そしてそれがこれから必ず起こることを弟子たちに約束されました。
エス様は、エルサレムを離れない で父の約束を待てと言われました。その約束とは、
聖霊によるバプテスマを授けられるということです。聖霊によるバプテスマとは何でしょうか。それは 8 節の御言葉に関係があります。聖霊が臨まれるとき、力を受け、キリストの証人となるということです。
聖霊とはだれか、実はイエス様は弟子たちにもう一人の助け主を遣わすと約束されまし
た。それはヨハネ 14 章に出てきます。イエス様は天国に行くことをいわれ、もう一人の助け主がいつまでもあなた方と共にいることを約束されました(ヨハネ 14:16) 。またイエス様は、聖霊はあなたがたの内に 居られるようになる (ヨハネ 14:17) とも言われました。聖霊は、キリストの御霊とも言われ、神ご自身です。ですから、助け主御聖霊によって私たちは、神様を信じることができ、また神の御業をも行うことができるようになるのです。
聖霊バプテスマとは、私たちの心にキリストの御霊―御聖霊が臨まれ、私たちの心が
キリストの愛に満たされ、古い者は過ぎ去り、いつも絶えず、聖霊により恵みに満たされ続けていくことです。そのことはどのようにして起こるのでしょうか。

 

2,キリストの証人となる
それは、聖霊が臨まれるとき、あなた方は 力を受けますとイエス様は約束されました。
ですから、信仰とは自分の力でやっていこうというのではありません。自分の力よりむしろ、聖霊の力によって、神ご自身が持っておられる力によって、信じていく、従っていくことです。
弟子たちは、イエス様が約束されたように、エルサレムに留まり、約束されたもう一人
の助け主が来られるのを待ち望んだのです。彼らは何もしないで待っていたのではありません。 120 名ほどの人たちが、心を合わせて祈りに専念していたのです。言い換えるなら、祈りをする中に神様は働かれます。私たちの心が一つとなって 、祈る中に神様の御業は現されます。
聖霊が臨まれるその結果は何でしょうか。わたしの証人となると約束されました。証人
とは目撃者であり、証しをする人です。イエス・キリストが何をされ、自分は何を信じているのか、そのことの証人となるとイエス様は言われました。ですから、私たちがイエス様をほめたたえ、感謝を献げ、証しすることも聖霊の力によることです。聖霊に私たちが満たされるなら、喜んで証しをすることができます。また、弟子たちも使徒の働きを見るなら、病人をいやし御国の福音を告げ知らせました。イエス様がされたようにです。そしてそれは、今日でも続けられています。伝道の働きは人間の力や能力によるものではありません。

聖霊が臨まれるとき、私たちは力を受けて、地の果てにまで、イエス様の救いの喜びを伝えていくことができるのです。それが救われた人の生きる使命です。

 

(宣教者: 柏原教会牧師 西本耕一)

 


【柏原教会】2020/5/17 主日礼拝