柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストの約束」ルカ24章44-53節

エス様は復活され弟子たちとしばしのとき交わりを持たれました。その時、彼らにこれからすべき大切なことを語られました。


1,神の約束は必ずなると信じる

エス様はかつて弟子たちと共におられたとき、聖書を引用されご自分を通して起こることを彼らに語られました。モーセの律法、預言者詩篇とは旧約聖書のことです。旧約聖書にはキリストの誕生、十字架、復活のことが語られ、イエス様によって成就されたのです。
聖書は、頭で理解して信じられるものではありません。むしろ、心が開かれて受け入れ、信じられるものです(45節)。

そしてここでは二つの大切なポイントを上げられました。

(1)復活
エス様は、三日目に死人の中からよみがえる復活のことを説き明かされました。人間の最大の敵は、死ではないでしょうか。自分が死ぬことほど不安で恐ろしいものはないと思います。しかし、イエス様は聖書に記されてあるとおりに三日目によみがえられ、死に勝利されたのです。
弟子たちにとっても大きな喜びです。たとえ死ぬことがあっても、よみがえる永遠のいのちに与ることできる、という確信が与えられたのです。

(2)罪の赦し
弟子たちはイエス様を裏切りました。見捨てて、逃げ去ってしまったのです。しかしイエス様は、彼らを赦され、再び彼らと共におられたのです。イエス様には罪を赦す権威があります。そして、弟子たちにもその権威を与えられました。キリストの御名により罪の赦しを得させる悔い改めが彼らに与えられたのです。そしてそれは、彼らが心合わせて祈りに専念することにより起こりました(使徒1:14)。聖書には出てきませんが、彼らは自ら悔い改め、赦しを請うてお互いに受け入れ、キリストの愛に心が満たされたことでしょう。
今の時代にも祈りが必要です。彼らのように悔い改め、心を合わせて祈ることが私たちに必要です。


2,約束を待つ
そして、イエス様は彼らに約束のものを送ると言われました。父の約束して下さったものすなわち、聖霊を送ると約束されたのです。そのためには待たなければなりませんでした。
エス様は「都にとどまれ」と言われました。イエス様が十字架に付けられたところです。彼らにとっては、苦しみの場所であり、恐怖と不安でいっぱいの場所であったと思います。しかし、イエス様はそこにとどまりなさいと命令されました。
私たちも、苦しみや困難から逃げたいと思います。しかし、それは解決になりません。そのような私たちに、神様は本当の解決を与えて下さるのです。それは、聖霊を受けることです。
エス様は「力を着せられる」と言われました。旧約聖書でも士師記の中で士師たちが、聖霊が激しく臨まれたとき、力を受けて神の御業をなしたことが記されています。
現代の私たちにも「キリストを着る」ことが必要です。イエス様が私たちのために祈られたのは、困難から逃げるのではなく、悪しきものから守られることを祈られました。そのためには、私たちも上から力を着せられなければなりません。聖霊の守りと回復の力が必要です。
旧約聖書のホセア6章1節には主のいやしと回復の恵みが語られています。聖霊は慰め主であり、癒し主です。使徒たちは聖霊によって、困難を乗り越え迫害をものともせず、福音を伝えました。
今の時代も、容易ではありません。しかし、聖霊が臨まれるとき、私たちは力を受けてキリストの証人となれるのです。弟子たちは、イエス様から約束をいただき非常な喜びを抱いてエルサレムに帰りました。私たちもあの弟子たちのように、キリストの約束を信じて、それぞれの所で神をほめたたえましょう。

         

            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)