柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊を受ける」使徒の働き2章33-39節

 今日はペンテコステです。ペンテコステとは50日という意味です。何から数えて50日なのか。それは、イエス・キリストが復活されたイースターから50日です。
 それはまた、教会にとっては誕生日です。教会の生まれた日です。教会はまさに聖霊によって誕生しました。そのことをお祝いする大切な日です。ペンテコステは元々「七週の祭り」「初穂の日」と呼ばれ、大麦収穫感謝の日でしたが、この日3千人の人たちが救われる、魂の収穫祭となったのです。


1,聖霊による覚醒
 この日ペテロをはじめ弟子たちは、閉じこもっていた部屋から出て、エルサレムの人たちにキリストの救いを語りました。ペテロは「十字架にかけられたイエスは、天に昇り、父なる神の右の座に着いた」と詩篇110篇1の御言葉を引用して語ったのです。
 このメッセージを聞いた人々はどうだったでしょうか。彼らは「心を刺され」た、とあります。心の痛み苦しみを覚えたのです。罪の傷みを彼らは感じることが出来たのです。
 それは自然的なものでも自動的なものでもありません。イエスにより聖霊が注がれて、彼らは解るようになったのです。「誰でも聖霊によらなければイエスを主と告白することは出来ない」とありますが、彼らはその主を十字架にかけてしまい、無実の人を殺してしまったのです。そして彼らは心が刺し通されて、はじめて罪の痛み、恐ろしさを身をもって解ることができたのです。ですから、彼らはペテロに「兄弟たち。私たちはどうしたらよいのでしょうか」と求めて来たのです。
 罪の自覚が生じてこそ、十字架の救い、罪の赦しが解ります。いや、十字架以外に罪の解決はありません。


2,救いの導き
 「どうしたらよいのでしょうか」と求めて来た人たちに、ペテロは明確に「悔い改めなさい。」と答えました。すなわち、生き方の方向転換をする。自分の罪を認め、キリストの十字架によって罪が赦されることを信じる事です。そして、その証しとして、罪の赦しのバプテスマを受けることです。
今も私たちは、教会で洗礼式をしますが、それは信仰の証しです。自分の罪がわかり、その罪を十字架で赦していただく、そのことをバプテスマ―洗礼を受けることによって証明するのです。
 それからさらに、神の約束の賜物「聖霊を受ける」と約束されています。このペンテコステの日に、旧約聖書でいわれていた「のちの雨」としての聖霊は注がれ、弟子たちは主の言葉、キリストの救いを語り、大勢の人たちはその言葉を聞いて心が刺され、悔い改めて洗礼を受け、それがエルサレムから始まり全世界へと広がっていったのです。
 それはさらに、後の日―すなわち、今日にも主がお召しになる人々に与えられると約束されています。私たちもこのことを信じ受け入れ、御聖霊によって、ペンテコステの日と同じ主の御業がなされることを期待するものです。


(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)