来週はペンテコステの日です。教会が誕生した日ですが、復活されたイエス･キリストは弟子たちに、罪の赦しを得させる悔い改めが与えられることを約束されました。
その悔い改めは、使徒の２章に記されてあります。大切なことは、神様が約束されたことは必ず成し遂げられる事です。
１，聖書の成就
イエス様が弟子たちと一緒にいて何をされていたのか。それは、聖書に記されてあることが必ず成就されることを弟子たちに語られたことです。
福音書を見れば、イエス･キリストのなされたことが記されてあるのですが、それらはすべて４４節にある通り、モーセの律法、預言者と詩篇に書いてあること、すなわち旧約聖書に記されてあるキリストについての預言がことごとく成就していることが記されているのです。
聖書は何について書かれているのか、その主題は何か、イエス･キリストです。キリストが私たちの救い主であり、十字架にかけられ、苦しみを受けて、私たちの罪を赦して下さる。そのことが聖書全体からのメッセージであるということです。
キリスト教の救いとは、金持ちになることでも、体が丈夫になる事でもありません。心にある罪が赦され、永遠のいのちが与えられる。キリストの十字架を通して天国に入れるようにして頂けることです。
そのためには、罪を赦していただかなければなりません。どのようにしてか。罪のない方が、私たちの罪を背負って死んで下さる。そのことを信じることです。そのことが旧約聖書に記されていました。しかし、人はそれを理解することが出来ませんでした。それではどのように理解できるのか。４５節にあるように、心が開かれなければなりません。私たち聖書を頭で理解するよりは、心で理解する。心で聖書を読む必要があります。すなわち、神の愛を理解することです。ですから福音書を読むと、病気の人が癒やされ、罪を犯した人が赦される事が出て来ます。キリストはまさに罪を赦すために、罪の滅びから私たちを救うために来られました。
２，約束の証人
弟子たちも、イエス様の罪の赦しを受けました。部屋に閉じこもっていた弟子たちは復活のイエス様に会って喜んだのです。その喜びはどこから来るのでしょうか。罪の赦しの喜びです。彼らの不信仰や彼らの弱さはすべて赦されました。復活のイエス様によって、心の中にある不安や恐れが取り除かれたのです。彼らは喜びました。
それは、彼らが真面目な人間になったからではありません。一生懸命奉仕が出来るようになったからでもありません。それは、４９節にある、父からの「約束の者」を受けることによってです。その「約束の者」は、使徒１：８にある、御聖霊のことです。御聖霊が彼らに降り、臨み、内に住んで下さることにより、彼らが神様から与えられた、希望と喜びはなくなることはありませんでした。イエス様は天に帰られましたけれども、彼らは、もう一人の助け主、御聖霊によって力が着せられ、キリストの生きた証人となったのです。
（宣教者:柏原教会牧師 西本耕一）
