柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「新しい人を着る」コロサイ3章1~11節

先月私たちは、主の復活を祝うイースターを迎えました。主の復活の知らせは瞬く間に
全世界に広がり、時を経て私たちにも伝えられました。キリストの復活と新しいいのちは
私たちの信仰の大きな力となっているのです。


1,上にあるものを求める
私たちは今この世で生きています。しかし永遠ではありません。やがて死ぬときが来る
のです。その後はどうなるのでしょうか。おそらく、ほとんどの人は天国に行きたいと考
えているのでしょうか。どうすれば天国に行けるでしょうか。
パウロはここで、「あなたがたはキリストと共によみがえらされた」と言っています。こ
れは信仰の世界のことを言っています。実際には、この手紙を読んだ人たちは死んではい
ません。死んでいたら、この手紙は読めません。しかし彼らは信仰において、キリストと
共に死にキリストと共によみがえらされたと信じたのです。私たちはキリストを信じたと
き洗礼を受けます。一つには古い自分が死に、キリストと共に新しいいのちに生きること
を意味しています。洗礼は、古い自分の葬りとキリストによる新しいいのちに生きる、あ
る意味すばらしい礼典なのです。
ですから、キリストと共に新しいいのちが与えられたと信じる者は、「上にあるもの」す
なわち天国を求めなさい、とパウロは勧めています。もちろん私たちはまだ天国へは行っ
ていないのですが、キリストが神の栄光の座についておられ、すべてを支配し治められる
姿を自分の心の中に思い描くことです。それは2節でも「上にあるものを思いなさい」と
言われるように、私たちは天の御国を心の中に覚えたいと思います。それもまた、信仰の
一つの在り方であると思います。何が永遠に残るのか、何が神様の喜ばれることなのか。
をよく考えなければなりません 。
逆に、地にあるものを思ってはなりませんと、パウロは戒めています。この世のものは
この世だけでしか通用しません。この世の栄光この世の富は、全能の神の前では、ちり芥
に過ぎないのです。私たちは何よりも神の喜ばれることを追い求め、行いたいと思います。
やがてのときには、キリスト共に神の前に立つときがあるのです。 (2 節)


2,古い人を脱ぎ捨てる
私たちはこの世で得たものを天国まで持っては行けません。この世で稼いだ財産や、こ
の世で築いた名誉や地位も持ってはいけないのです。そしてそれらのものは全く神の前で
は役に立ちませ ん。そして更に重要なのは、5節と8節にあるもの、簡単に言えば罪です。
(ローマ 1 章やガラテヤ書 5 章にも罪の目録が出ています。) 5 節には「貪欲を殺してしま
え」とありますがガラテヤ 5:24 では、「キリスト・イエスに属する者はその情と欲を十字架
につけた」とあります。これは十字架の磔殺の信仰です。キリストと共に死ぬ信仰です

(ガラテヤ 2:19,20) 。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)


【柏原教会】2020/5/3 主日礼拝