柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「人生の旅路」ヨハネ14章6節

 中国では、旧正月春節を迎え多くの人が旅行に出かけるニュースを見ました。新型肺炎も懸念されますが、それでも多くの人は移動します。
 ある人が、旅行と旅とは違うと言っていました。複数で行くのが旅行で、一人で行くのが旅。なるほど、家族旅行や修学旅行と言いますけど、家族旅や修学旅とは言いません。一人で行くのは、一人旅です。一人旅行とは言いません。
 今日は人生の旅路と言うことでお話ししますが、人が死ぬときによく「旅だった」という言葉を聞きます。私たちの人生も旅のようなものです。どこに行くのか、場所がわかっていれば安心しますし、また、ガイドして下さる人がいれば心強いものです。
 イエス様は、ご自分が道であると言われました。それは天国へ行く道です。私たちは自分で自分の人生設計をします。どこの学校で勉強し、将来はこんなことをしたい、こんな仕事をしたい、そして終わったら、こんな老後を過ごしたい。そこまでは計画しますが、その後のことはどうでしょうか。イエス様は弟子たちに自分の死のことを話されました。弟子たちは心配し、そんな事はありませんと言ったのですが、イエス様は、天国で、住む場所を備えに行くのだと言われたのです。そして、準備ができたら迎えに来る。そのことを約束されました。
 そしてイエス様は「わたしは道である。わたしによって、天国に行けるようにする」と言われたのです。今、車にナビが付いています。どこを走っているのか、どこに向かっているのか。解ります。私たちの人生にナビが付いているでしょうか。あります。聖書です。聖書こそ、私たちの人生を導く神様の言葉です。この言葉によって、私たちは励まされ、行くべき道を誤らないで、目的の天国にたどり着くことができるのです。
 そして、イエス様は、真理であると言われました。いったいどんな真理なのでしょうか。それは、愛の真理です。真理は変わりません。1+1=2というのは、どこの国でも、いつの時代でも変わらない真理です。そして、神様の真理、イエス様の真理とは何か。変わらない愛です。人間の愛は変わりやすいです。冷めやすいものです。飽きてしまったり、つまらなくなってしまうと愛せないのです。大切にしません。捨ててしまいます。しかし、神様の愛は違います。それこそ罪を犯しても、愛する。悪に染まっても愛する。変わることのない、絶対的な愛なのです。それが、十字架です。十字架にはどんな罪をも赦す力があります。十字架には、魂をいやし、心を癒やす力があるのです。十字架の血によって、私たちは、清められ、癒やされることができるのです。
 そして、第三のことはいのちです。肉体の命ではありません。復活の命、永遠のいのちです。イエス様は、弟子たちに、十字架にかけられた後、三日目によみがえると約束されました。十字架の死は、弟子たちにとって大きな痛み、悲しみでした。しかし、三日目の夜、弟子たちの中にイエス様は現れたのです。弟子たちは、イエス様を見て大喜びでした。死の悲しみ、恐れは、いのちにのみ込まれたのです。そして彼らは力が与えられました。永遠のいのちの力、感謝と喜びに彼らは満たされ、十字架の救いを語ったのです。それは今日も続いています。
 私たちも、イエス様の救いを頂いて、この世だけの命ではなく、愛のいのち、永遠のいのちをいただいて、感謝と喜びに溢れて生きる者とさせて頂きましょう。

 

(宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)