柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「救い主を待ち望む」エレミヤ29章10-14節

今日からアドベント(待降節)イエス・キリストの誕生を待ち望む時です。待ち望むとは、希望があるから待つのです。希望がなければ待つことは空しいと思います。


1,70年の時

よく出口のないトンネルはないと言われますが、キリストを待つとは将来が明るいと言うことです。
エレミヤ書はまさに、イスラエルがトンネルに向かって行くことを預言した書であると言えます。暗黒に突入して行かなければならない、しかし、それは永遠ではない。70年ときが満ちれば解放される、救いの希望があることを示したのです。
なぜ、暗黒のトンネルに入らなければならなかったのか。それは彼らが神を捨て、自己中心的な生き方をしたのが最大の原因であったのです。彼らは神に従わなかった。それどころか真逆の生活をしていたのです。
今の時代も同じであると思います。この世においては希望がもてない、喜びのない中に私たちは生きているように思えます。しかし、聖書を見るなら必ず脱出の道はある。神様がそれを備えておられることを知ることが出来るのです。


2,神の計画

神様は私たちに対して計画を持っておられます。私たちも事を行うとき、計画を持って行います。神の計画とは何か。平安を与える計画であるとあります。この平安とは、シャロームです。神様の祝福です。決して奪われることのない幸せです。いったいどんなものでしょうか。
エス様は、「私はあなたがたに平安を与える。わたしの与える平安はこの世が与える平安と異なる。」と言われました。この世の平安ははかないものです。静けさも、騒音によって消されてしまいます。喜びも悲しみが襲ってきたら消えてしまいます。しかし、キリストの与える平安はなくなりません。いつまでも続きます。それどころか、困難に打ち勝つ力があります。それは、十字架による平安です。キリストによって罪赦され、私たちは受け入れられて、神の子とされることです。天の御国で世継ぎとなり、素晴らしいものが与えられるのです。その平安はこの世のものを持って消し去られることはありません。たとえこの世が滅んでも、神様の約束は永遠に残るのです。


3,救い主を見つける

私たちのすべきことは何でしょうか。自分で努力して幸せになることでしょうか。そうではないのです。実は私たちを幸せにして下さることを見つけることが最大の幸福であるのです。
この方はすべてのものを造られました。そして、支配し、導かれる方です。そのことは歴史を通して知ることが出来るのです。ユダヤ人がどのような歴史を歩んだのか。そして聖書を見るなら、神様の計画がわかってきます。
そして、この方は私たちの罪を赦して下さる方です。キリストは私たちを救うために来られました。罪からの滅びを救うために、十字架にかかり私たちの罪を赦されたのです。
赦された人は罪に捕らわれないで、そしていのちの光に向かって歩んで生きることが出来ます。その人は滅びません。また心に光があるなら、暗くなることもないのです。それがクリスマスです。私たちの心に平安・シャロームを与えるのが神の計画なのです。


                 (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)