柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「罪から命への救い」ローマ6章20-23節

聖書は素晴らしい私たちの人生の指南書です。ジョン・バニヤンと言う人が「天路歴程」という本を書きましたが、私たちはいわば天国を目ざす巡礼者です。
天国に入るためにはただ一つ大事なものがあります。それは23節にある、永遠のいのちです。永遠のいのちなしに天国には入れません。どうすれば永遠のいのちを得ることができるでしょうか。


1,罪の奴隷

永遠のいのちの反対は、死です。しかし、聖書で語られている死は、単に肉体が動かなくなり、朽ちてなくなるだけの者ではありません。それは、神との断絶であり、第二の死―火と硫黄の燃えさかる池に投げ込まれることです(黙21:8)。永遠の滅びであり地獄です。
それではなぜ、人間は死ぬのでしょうか、滅びるのでしょうか。23節に「罪から来る」とあります。なぜ死ぬのか、原因は罪にあると言うことです。罪とは犯罪ではありません。神にそむき離れることです。私たちは神に従って生きていたでしょうか。おそらく自分勝手に自由に生きていたと思います。20節に「罪の奴隷であったとき、義について自由にふるまっていた」とありますが、口語訳では「義とは縁のない者」とあります。私たちは神様とか、救いとは全く関係なく、自分だけが幸せだったらそれでいいと考えて生きていたと思います。そしてこの世は利害関係の世の中です。自分に益する者は喜び、不利益を被るものは喜ばない。排除する世の中です。邪魔者は消してしまえ、死んでしまえと心の中で悪が生じ、ついには罪を犯す。聖書は、罪の奴隷であったとき、義とは縁のない者であったと私たちを指摘します。そして行き着く先は永遠の滅び地獄であったのです。


2,罪の赦し

エス様は二人の強盗と共に十字架につけられました。一人の強盗は罪を悔い改めて、天国に行かれたとき私を思い出して下さい、と言いました。しかしイエス様は、あなたは私と共にパラダイスにいる、と言われました。
それは、罪の赦しの宣言。罪の奴隷からの解放でした。赦しを受けた強盗は、イエス様を最初はののしっていました。しかし、十字架のイエス様の姿を見て彼は心が変わったのです。この方こそ救い主、天国の王であると信じたのです。ですから、彼のものの言い方が変わったのです。私を思い出して下さい。彼の心は謙遜になり柔和、平安になったのです。22節にある、聖潔の実をなんと十字架の上で受けたのです。ですから、彼の行き着く先は天国に変えられたのです。それが、神からのプレゼントであり救いなのです。


3,救いの実

私たちは変えられます。イエス・キリストを信じるなら、永遠のいのちによって平安が与えられ、義の実を結ぶことができるようになります。義とは何か、十字架による罪の赦しであり、十字架の地による心の聖潔です。心がきよめられます。穏やかになり、謙遜になり柔和になることができるのです。義の実を豊に結べるのです。死刑囚バラバでさえも、イエス様は身代わりとなり彼は赦され、後キリストの伝道者となったと言われています。
キリストの十字架によってあなたの人生も変えられるのです。


                  (宣教者:柏原教会牧師 西本耕一)