柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「恵みによって強くなる」2テモテ2章1-5節

10月10日は、体育の日です。各地で運動会も行われるようです。先日オリンピックの凱旋パレードがありましたが、メダルを取ることは素晴らしいと思います。実は、私たちの人生にも神様は栄冠を与えて下さいます。どのようにして栄冠を得ることができるでしょうか。1〜5節には大切なことが三つ出て来ます。


1,規定に従う

5節に、「規定に従って競技をしなければ栄冠を得ることはできません。」とありますが、古代オリンピックでは10カ月間厳しいトレーニングをしてから、競技者は参加したようです。現在も競技種目によっては、オリンピック参加標準記録があり、それ以上でなければ参加できない競技もあります。試合にもルールがあります。
私たちの人生はまさに、栄冠を受ける競技であると言えます。そこには規定があります。その規定とは聖書です。聖書が「栄冠」を受けるためのいわばルールブックであり、それに従うなら、実は誰でも栄冠を受けることができるのです。そのルールとは何か、伝道の書12:13に出ています。「神を畏れ、神の命令を守ること」です。これなしに、人生の最後、栄冠を勝ち取ることはできません。
神を畏れ、命令に従うなら、私たちは栄冠が与えられます。それは4:8に出てくる「義の冠」です。イエス・キリストに従うなら、誰でもそれが与えられるのです。


2,キリストの精兵卒

オリンピックもそうですが、簡単に義の冠は得られません。それは戦いです。パウロはテモテに、「キリスト・イエスのりっぱな兵士として、私と苦しみをともにしてください」と言いました。テモテはエペソにいました。アルテミスの神殿がある宣教困難な地です。そして、パウロはどこでこの手紙を書いていたかというとローマの獄中でした。そして彼は殉教に向かって行っていたのです。
信仰の戦いの中に、パウロもテモテもいました。それはキリストを信じ、キリストのために奉仕をする、キリストに仕えるという生き方でした。私たちもそのように生きるべきです。人間のご都合主義や、この世のことで生きるものではないことパウロはテモテに語っています。4節で「兵役についていながら、日常生活のことに掛かり合っている者はだれもありません」とはそのことです。私たちは、イエス・キリストによって救われ、永遠の御国・天国を目指して進んで行っているのです。この世で素晴らしく生きるためが目的ではありません。むしろ、「徴募した者」すなわちイエス様を喜ばせる、イエス様に喜んで貰うためにクリスチャンは選ばれ、生かされているのです。私の主はイエス様である、パウロはいつも大胆にそのことを証し、そして喜んで仕えていたのです。


3,恵みによって強くなる

競技者は練習によって強くなります。しかし、クリスチャンは何によって強くなるのか。キリスト・イエスにある恵みによってとパウロは言いました。それは十字架の恵みです。十字架によって罪が赦された。神の子とされて、天国に凱旋できる。それが恵みです。誰にでも与えられると4:8で約束されているのです。
私たちもパウロのように、走るべき行程を走り尽くした、今や義の冠が私を待っているばかりである、と告白し天国のゴールへと駆け抜けて行きたいものです。


     (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)