柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「雄々しくあれ」ヨシュア1章5-9節

今日は振起日礼拝です。いよいよ秋を迎えますが、私たちの心の内に豊かな恵みを与えて頂きたいと思います。

1,信仰の戦い

ヨシュア記は、荒野の40年の後、約束の地カナンに入るイスラエルの姿が記されてあります。特に、モーセの後継者となったヨシュアイスラエルの民を率いてカナンの地に入る様子を見ることができます。カナンの地は先に12人の斥候がその地を探りモーセに報告しました。豊かな土地であるが、先住民がおり彼らは大きく強くとても勝ち目はないと10人の者は言ったのです。しかし、カレブとヨシュアはちがいました。手が共におられるなら必ずその土地を占領できるとモーセに進言したのです。そしてこの二人は信仰によって、カナンの地に入り勝利し、主の豊かな恵みに与りました。
実は私たちにも信仰の戦いがあります。クリスチャンになったら、何でも自分の思い通りになり安心な生活があるのか。そうではありません。むしろ信仰による戦いがあります。ある意味ヨシュアと同じです。戦いがあるけれども、主が共におられるなら決して負けることはない。5節にあるように、誰一人として立ちはだかる者はいないのです。なぜなら、主が共におられるからです。決して見放されず、見捨てられません。それは荒野の40年旅をしたイスラエルは神に逆らい、偶像礼拝に陥り不信仰の罪を犯しました。しかしそれでも神様は見捨てず見放されなかったのです。それは、イスラエルが素晴らしかったのではありません。神様ご自身の約束であり、神様の真実のゆえに愛し通されたと言うことです。ですから私たちも信仰によって主に従わなければなりません。


2,雄々しくあれ

荒野の40年間、ヨシュアモーセの従者として活躍しました。しかし、モーセ亡き後彼がリーダーとなってイスラエルを導かなければなりません。彼には一つの大きな助けがありました。それは、主がモーセに語られたように、ヨシュアにも語られたと言うことです。ここに出てくる言葉は1節にあるようにすべて主が語られた言葉です。彼には主が共におられた。モーセもそうでした。主が共におられることによって、パロに打ち勝ち、荒野での様々な困難に勝利し、カナンの地までもイスラエルの民を導いてきたのです。彼は神の友と呼ばれ、会見の幕屋に入ることを許され、顔と顔とを合わせて神に会うことのできる唯一の人でした。
幸いにも、ヨシュアはその信仰を受け継ぎ彼もまた、主と交わり祈りをもって伺い、主の導きを得る人となったのです。それが彼の勝利の秘訣でした。そして、主なる神様は彼に絶えず励ましを与えられました。「強くあれ。雄々しくあれ。」この言葉は三度出て来ます。それほどに、神様はヨシュアを愛され彼を用いられ祝福と勝利を与えられたのです。
私たちにも主は励ましを与えられます。「強くあれ。雄々しくあれ。」との御言葉をいただき信仰に立って勝利を与えて頂きましょう。


3,神の御言葉を行う

信仰とは別の言葉で言うなら、神のことば―聖書を実行することです。7節に「律法を守り行え」とあります。8節にも律法の書を口ずさみ守り行うことが命令されています。詩篇1編2節にも主の教えを口ずさむことが記されています。その人は栄えるのです(詩篇1:3)。7節8節でも「繁栄し、栄える」と約束されています。その栄えとは、この世の栄光ではありません。そんな空しいものではなく、朽ちずしぼむことのない永遠の栄光―神の御国の栄光です。それに必ず与ることができます。それは聖書に出てくる聖徒たちも、先に天に召された信仰の諸聖徒が召命されています。
私たちもまた、信仰の戦いをヨシュアのごとく主の励ましと約束を与えて頂いて勝利し、栄光に与る者とさせて頂きましょう。


                  (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)