柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「聖霊による前進」使徒9章31-35節

9月に入り実りの秋を迎えています。神様の素晴らしい働きを私たちは期待するものです。それは今日、使徒の時代でも行われたように、神の御聖霊によって働きは進められて行きます。


1,教会の基礎

「築き上げられ」という言葉がありますが、これは基礎という意味があります。家を建てるときは必ず基礎をしっかりとしなければなりません。教会の基礎は何でしょうか。イエス・キリストの十字架です。ここに出てくる教会は単数形で書かれています。それは本質的な教会のことを指しています。建物ではありません。むしろそこに集まって礼拝している人たちが「教会」なのです。その基礎は、十字架です。十字架によって救われた、十字架によって罪が赦された。その信仰があるなら、教会はしっかりと建つことができます。どんな試みや、苦しみ、試練が来てもびくともしません。まず私たちはこの信仰の基礎をしっかりとさせて頂きたいと思います。


2,キリストの平安

第二に、平安という言葉が出て来ます。ヘブル語ではシャロームです。神の平安です。イエス・キリストは、「私が与える平安はこの世が与える平安と異なる」と言われました。ガリラヤ湖で弟子たちが突風に吹かれ舟が沈みそうになった時イエス様は嵐も波も静められ彼らは助かりました。イエス様が与えられる平安とは、穏やかで何も起こらないことではありません。たとえ嵐になろうが、災害が起ころうがイエス様が共におられ、平安を与えてくださり守って下さると言うことです。何よりも信じる私たちには、肉の命ではなく、魂の命永遠のいのちを与えて下さるのです。ですからどんなことが起こっても心穏やかにすることができるのです。


3,主を畏れる

そして第三のことは、神を畏れることです。それは神を敬い尊び、神様を礼拝することです。彼らには今のような教会堂ははありませんでした。信者の家か、集会所で礼拝をしていました。それでも彼らは文句を言ったり不平を言ったりしなかったのです。むしろ持ち物を共有し、助け合い、支え合っていたのです。それは真の生ける主なる神を畏れる心があったからそのことが可能となり、麗しい交わり、一つの教会として、またキリストの体としての一致があったのです。まさに主にある兄弟姉妹として交わりがあったのです。


4,聖霊の励まし

なぜそれが可能となったのか。人間の力ではありません。「聖霊に励まされ」とあります。イエス様が地上におられた時は弟子たちはイエス様に励まされました。イエス様は天におられます。祈って下さっています。ですから、私たちもイエス様の名前でお祈りします。誰が助けて下さるのか。御聖霊です。聖霊様が私たちを助けて下さるのです。イエス様は弟子たちに約束されました。私の代わりに聖霊をあなたがたに遣わす、と言われたのです。
ですから、ルダにいたアイネヤと言う人は8年間中風でしたが、ペテロが来たとき彼は癒やされました。イエス様も4人の友人に連れて来られた中風の人を癒やされました。同じことが起こったのです。イエス・キリストがいやして下さるのです。聖霊はキリストの霊です。聖霊は内住のキリストです。私たちの内に働き、信仰を与え励まし、いやして下さるのです。そしてただ癒やされるだけではなく、その人を見て、「主に立ち返った」イエス様を信じて救われたのです。永遠のいのちが与えられたのです。今日も同じです。聖霊様は、信仰の基礎を固め平安を与えられ、私たちの心に主を畏れさせへりくだり、主によって癒やされるのです。


        (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)