柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「光に従う」ヨハネ8章12節

先週は、オリンピック選手の活躍が報じられていました。特に劣勢を挽回して勝利した選手に感動した人も多いと思います。励ましが与えられることは幸いなことです。
聖書のことばも、神様が私たちを励まして下さる大切な言葉です。
今読んでいただいた中に、「わたしは、世の光です」という言葉があります。それはイエス・キリストが言われた言葉です。それは中々言える言葉ではないと思います。たとえオリンピックの金メダリストでも言えない言葉ではないでしょうか。陸上で3つの金メダルを取ったボルト選手も試合前には緊張し、落ち着かない表情がありました。スタートする前に必ず天を仰いで十字を切り祈る仕草をしていました。究極の状態にあって神に祈り、頼る思いがあったのではないでしょうか。
イエス・キリストは世の光であると断言され、そして事実多くの人の心を照らす光となっておられるのです。


1,イエス様が光り

スタンリッジという野球選手がいます。かつては阪神でも活躍していました。彼はクリスチャンです。東日本大震災の支援でも、一勝したら20万円寄付をすると公約しその通りにしています。また、日本人の女の子を養女にしています。彼は試合に勝つ度に「神様はわたしの力です」と証しています。
こんな話しを聞きました。ある試合で彼は敗戦投手となりました。その後で小学校での講演会がありました。彼は惨めになったことを告白し、それでもイエス様が自分を励まし心を明るくして下さったと話しをし、終わったら多くの子どもたちが彼に握手を求めて来たそうです。彼は喜びに輝いていました。イエス様を信じることは、心に光が与えられる、心に光を持つことです。


2,私たちには弱さがある

この話の前には、姦淫の罪を犯した女の人の話が出ています。この間も、ある若手俳優が逮捕されたニュースを聞きました。そして、問題は彼だけでなく、女優である彼の母親も謝罪会見をし、さらにはテレビなどキャンセルが入り多額の損害を生じるとも言われていました。大変なことです。
聖書に、罪の支払う報酬は死であるとありますが、私たちは罪を軽んじてはいけないのです。罪の恐ろしさを知り、滅びから私たちは救われなければならないのです。
どのようにして、罪から救われ、そして罪に打ち勝つことができるでしょうか。


3,キリストに従う

エス様は言われました。「わたしに従う者は…いのちの光を持つ」と約束しておられるのです。
8月15日にNHK で特別番組がありました。淵田美津雄とジェイコブ・デシーザーの出会いをテーマに憎しみの連鎖を絶ちきることが語られていました。今テロの問題がありますが「悪をもって悪に報いず」です。二人に共通したのは「父よ彼らをおゆるし下さい。彼らは何をしているのかわからないでいるのです」との十字架上でのキリストの言葉です。彼らはその言葉によって、罪が赦され、救われました。そして変えられたのです。ジェイコブ・デシーザーは日本を初めて爆撃した軍人でした。中国で捕らえられ捕虜となり、ひどい虐待を受けました。しかし、差し入れられた聖書によって彼は変わったのです。キリストの言葉によって、彼は敵を愛する人に変えられたました。そして相手も変わったのです。彼は戦後日本に来ました。宣教師として来日し、そして爆撃した名古屋で伝道をしたのです。そして、淵田美津雄大佐と会い、ともにキリストの赦し、救いを語って行ったのです。憎しみの連鎖を斬るのは十字架です。キリストの十字架には憎しみを打ち砕く力があります。人を愛する力があります。そして、そのように生きるいのちの光を私たちも持つことができるのです。
私たちも、憎しみから愛に変えられなければなりません。滅びから永遠のいのち、地獄から天国へと方向転換していただく必要があるのです。
そのことができるのはキリストだけです。キリストに従って、いのちの光を与えて頂きましょう。


          (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)