柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「約束の地への備え」ヨシュア記5章1-15節

新年聖会礼拝

「約束の地への備え―あなたの足のはきものを脱げ―」
         ヨシュア記5章1-15節
               中沢隆一先生(関西聖書神学校校長

神の恵みによってモーセに導かれたイスラエルの民は、奴隷とされていたエジプトを出て、約束の地カナンへ向いました。しかし、彼らは40年も荒野に彷徨っていました。多くの者が約束の地を踏む事なく世を去ったのです。

モーセの従者ヨシュアが、モーセの後継者として民を導き、約束の地に入りました。しかし、約束の地を自分たちのものとする戦いはいよいよこれからです。今日の箇所に、約束の地での勝利への備えを見ることが出きます。

◇まず割礼。(2〜9)それはまず、自分を主のものとして聖別する事であり、エジプトの罪のそしりから解放される事。(9)

◇過越しのいけにえをささげた。(10)エジプトを出、約束の地に向かっているのは、神の恵みである事を覚えるべきでした。小羊に血によって死の使いから守られ、生きるものとなったのです。私達にとって、十字架に贖いの死を遂げて下さったキリストによってこそ、救いがあり、きよめがあり、約束の恵みがいただけるのだと常に覚えるべきです。

◇カナンの地の収穫物を食べた。(11,12)荒野で神はマナを与えて彼らを養われました。マナは完全食です。幼児が飲む母乳のようです。しかし、働き、戦う成人の食べ物ではありません。種を蒔き、育て、実を結ぶ事に関わり、受け身の生活から、与え育てる生活へと変えられて行くべきでした。

◇主の軍勢の将への服従。(13〜15)ヨシュアは約束の地での戦いを如何に戦うかと思案していました。しかし、彼の前に立った軍旅の将は、神のしもべとして軍旅の将に従う事を求めたのです。「あなたの足のはきものを脱げ!」