私たちの人生に様々な困難があります。時にはそびえ立つ城壁のように私たちの前に立ちはだかり、気持ちがなえてしまうこともあります。
しかし、不可能と思われる壁が破られるのです。それは聖書にあります。エリコの城壁が破られイスラエルの勝利が6章に出てきます。まさにエリコは難攻不落の城塞都市でした。城壁は高さ7.5メートル厚さ6メートルあったといわれています。
困難を打ち破るものは何でしょうか。
１，神の臨在―主が共におられる
13節一人の人が抜き身の剣を手に持って立っていた、とあります。御使いであったろうと思われますが、またそれは、神ご自身の顕現でもあろうと理解できます。難攻不落の城壁を前にして、主は立ち上がって下さる、そしてそれは人の戦いではなく、主自らが剣を抜いて立ち上がって下さるのです。旧約聖書には良く「主の戦い」と言う言葉が出てきますが、今日においてもまさに、霊的な戦いの何に私たちはいます。cf.有名な野球選手が覚せい剤に手を出し逮捕された。神の救いとは何か。私たちのたましいを滅びから救いだし、天の御国に導かれることです。
２，足からくつを脱ぐ
その主の軍の将はあなたの立っている場所は聖なるところであると言いました。この言葉は、出エジプト3章5節にも出てきます。有名な燃える柴のところです。主はモーセに現れ、彼をリーダーとして、イスラエルの民を脱出させました。その同じ主がヨシュアにも現れ、彼に語られたのです。それは、足のはきものを脱げという命令でした。
ヨシュアは戦士であり、イスラエルの将軍でした。おそらくは堅牢な靴、軍靴をはいていたのではないかと思います。その靴を脱ぐとは、捕虜となることを意味しています。それは、自分の主権をまったく開け渡して、奴隷となることです。それを主は命ぜられました。ヨシュアはどうしたでしょうか。そのようにした、とあります。
彼は主の御前に、すべてを開け渡したのです。まことの主を恐れ、畏敬の念を持ち、靴を脱ぎ、自分の弱さをさらけ出し、裸足で、主の前に伏し拝みました。それが、彼の勝利でした。いえ、イスラエルの勝利となったのです。まず、リーダーが主の御前にへりくだる。靴を脱ぎ、おのれの弱さをさらけ出し、ひれ伏す、その中に軍旅の将は立ち上がり、勝利を与えて下さるのです。
（宣教者: 柏原教会牧師 西本耕一）
