柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストの内にとどまる」1ヨハネ2章22-29節

先週は、大変な事件が関東でおこり、まさに今は終わりの時であることを思わせられます。


1,キリストに敵対する者

終の時代の一つの特徴は、キリストに敵対する者があらわれることです。この手紙を書いたヨハネにも敵対する者がいました。ケリントスはユダヤ人であり、クリスチャンになりましたが、後、キリストの神性をを否定し異端に走ってしまいました(仮現説)。22節にイエスがキリストであることを否定するもの、それが反キリストであるとヨハネはこの手紙を記しました。 今日でも、キリストのもとから去って行く人がいますが、2000年前でも同じであったのです。造り主である父なる神を否定し、御子すなわち贖い主、キリストの十字架を否定する者が当時もいたと言うことです。御父と御子を否定する、すなわち三位一体の神を否定するのが異端の特徴ですが、ここには聖霊という言葉は出て来ません。しかし、その後に出てくる「そそぎの油」という言葉が聖霊を表しています。旧約聖書にも油注ぎと言う言葉が出て来ますが、単なる儀式ではなく、聖霊が注がれる、27節にあるように、油がうちにあって私たちを教え、導かれるのです。
誰でも、聖霊によらなければイエスを主と告白できません。また、霊によって新しく生まれなければ霊のことはわかりません。天国の素晴らしいこともわかりませんし、地獄の恐ろしい姿もわかりません。しかし、御聖霊は私たちの内にあって、霊的なことを教えてくださり示してくださるのです。私たちの内にあって、これが道だこれに歩めと教えてくださるのです。


2,キリストの内にとどまる

聖霊の最大の働きは何でしょうか。それはキリストの内にとどまらせてくださるのです。御聖霊は私たちに教えてくださいます。しかし、そこで信仰を働かせる大切なところがあります。御聖霊は教えてくださいますが、それに従うのは私たち自身です。いくら御聖霊が語られても私たちが従わなければ、キリストの内にとどまることはできないのです。キリストの内にとどまるためには、?御聖霊が教えてくださる。?そのことがわかる―受け入れる。?そして従う―行動する、という三つの段階が必要です。私たちはどのようにして聖霊の声を聞くことができるでしょうか。それは、聖書、神の御言葉によることです。神様は私たちにご自分の御言葉―聖書によって私たちに語られます。それは、私たちの内に働かれる御聖霊によってそれが理解されます。御言葉を読む中に御聖霊は働き、私たちを教えてくださり、私たちが御聖霊に従うことによって私たちはキリストの内にとどまることができるのです。
ですから、私達の信仰は自動的に進んでいくものではありません。むしろ、神の御言葉を聞くこと、それを信じること、そして従うこと、御心を行うことによって成長するのです。
終わりの時はもう一つ意味があります。それはキリストの再臨です。28節に語られていますが、キリストは再び来られてすべての者を裁かれます。それがたとえクリスチャンであろうとなかろうと、すべての者を裁かれるのです。主よ主よという者が天国には入れるとは限らないのです。主に従い、主の御心を行う者が天国には入れます。それは23節にあるように御子を告白するということです。大胆に恐れることなくはっきりとナザレのイエスを自分の救い主であると告白する者が天国に入ることができるのです。
それは、聖霊により新しく生まれる、神から生まれることにより新しい生き方、キリストに従う生き方となるのです。御聖霊は、私たちをキリストにとどまらせキリストの内を歩ませ、私たちの内に豊かな実をみのらせてくださいます。御聖霊によってキリストの内にとどまらせていただきましょう。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)