柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「真の友」ヨハネ15章13節

4月に朝祷会近畿ブロック大会が開かれました。その時に「友よ明日輝こう」という題で、豊田先生のことを交えて話しをさせて頂きました。
その生涯は、まさに神様の愛に輝いていたと思います。救われる以前はまさに暗黒の中をさまよい歩いているような毎日ではなかったかと思います。しかし、神様はその豊田先生を愛されて、滅びの中から救いに導かれました。イエス・キリストの罪の赦し、十字架の赦しを体験されたのです。イエス様がすべての罪を背負って身代わりに、十字架で死んで下さった。この愛はとてつもなく大きく、先生の生きる原動力となりました。それは、イエス様が友となられたからです。豊田先生を友と呼ばれた、友だちになられた、それが豊田先生の大きな喜びでした。孤独と苦しみと悲しみの中でイエス様は愛の手を伸べ、滅びから引き上げて下さったのです。それどころが、自分が犠牲となって救って下さった。その愛が分かったのです。
以前ある中国人のクリスチャンの救いの証しを聞きました。不思議な夢を見たそうです。それは、自分が野原で遊んでいるときに誤って古井戸に落ちてしまった。大声で助けを求めると、お釈迦さんが現れた。どうしたのか。助けて下さい。しかし、そこからは自力で登ってこられるか。だめだったら、あきらめなさい。そして、孔子が通りかかった。どうして、落ちたのか。なぜそうなったのか。自分が不注意でそうなったのだ。あなたは反省しなさい。そして、キリストが通りかかった。すると、何も言われないで、井戸を降りてこられ、自分を肩の上に乗せられ、自分を高く上げて、井戸から出させて下さった。そんな不思議な夢を見た。その時に、キリストの犠牲、愛が分かり、イエス・キリストを自分の救い主として信じたと証しされました。
今私たちに必要なのは、真の友だちではないでしょうか。親しい交わりを持つことのできる人がいれば、人生明るく楽しく過ごせると思います。
そして、私たちはその友だちから大きな影響を受けると思います。
神様は私たちに「いのち」を与えられます。肉のいのちではありません。永遠のいのちであり、愛のいのちです。愛は人のいのちを救います。
和歌山県南部に労祷学園という施設がありました。そこに山本忠一という少年が来ましたが、除け者にされ、出て行きました。それからしばらくして、彼は船の手伝いをし、時化で船が座礁し、板きれや布ぎれの代わりに、自分の足を突っ込んで、船も船員たちをも救ったのです。「人がその友のためにいのちを捨てるこれよりも大きな愛はない」ことを彼は実証したのです。



                   (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)