柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「救い主の誕生」ルカ2章11節

クリスマスとは、文字通りいうと「キリスト祭り」ということになります。キリストをお祝いする日、喜びの日です。
なぜかというと、キリストが私たちを救って下さる。永遠の滅び―死から、むなしさから私たちを救って下さるのです。


1,救いは現実のものとなった

「今日、ダビデの町で」とありますが、救いは明日のことではありません。今日、今であると言うことです。明日はないかも知れないのです。
ダビデの町とは、ユダヤベツレヘムのことです。実在する町です。しかも、ダビデはここで生まれ、彼自身も羊飼いでした。しかし、彼は後イスラエルの王となったのです。そして、そこで救い主が生まれることが預言されていました。
それが、実現したのです。聖書が言っていることは本当であり、神様が約束されたとおりになるのです。


2,私たちのために

天使は、「あなたがたのために」と言いましたがそれはだれでしょう。羊飼いたちです。その当時、彼らは最下層の人たちでした。日雇いで生活し、しかも寒い夜中に荒野で羊の番をする、きつい仕事だったのです。彼らが飼っていたのは、神殿で献げる羊であったと思われます。しかし、彼らは神殿で礼拝するような人たちではありませんでした。
しかし、御使いは「あなたがたのために」とはっきり言っています。貧しい、希望もないような人のために救い主はこられたのです。


3,キリストは主となられる

羊飼いたちはどうしたでしょうか。主が知らせて下さった出来事を見に行ったのです。信じなかったら行かないと思います。ですから、彼らは信じた、信仰を持ったと理解できます。聖書も勉強していなければ、礼拝にも行っていない、そんな彼らでしたが、主を信じたのです。そして、救い主を捜し求めました。
おそらく大変だったでしょう。今のように、電気がありません。しかも家畜小屋です。それでも彼らは尋ね求め、捜し当てたのです。おそらく、彼らの喜びは普通ではなかったでしょう。ですから、人には言わずにおられない、大喜びし、人々に告げ知らせたのです。彼らはまさに、キリストの宣教師でした。
そして、彼らは何と、神を賛美し崇めたのです。彼らが見聞きしたことは御名本当だったと喜びに輝いたのです。
それが最初のクリスマスでした。願わくは、私たちすべての者のこころに救い主キリストが栄光をもって臨まれますように。


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)