クリスマスおめでとうございます。全世界で、キリストの誕生がお祝いされています。なぜなら私たちを救うためにイエス・キリストが来られたからです。
１，すべての人のために
救い主がお生まれになったことを、神様は貧しい羊飼いたちに知らせました。なぜ、神に仕える祭司や預言者といった立派な人たちに知らせなかったのでしょうか。
そこには一つの目的がありました。それは、すべての人にイエス・キリストを伝えるためです。
ここに出てくる羊飼いは、「野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた」とあります。彼らは羊の所有者ではありませんでした。雇われ羊飼いでした。いわば社会の底辺で暮らしている貧しい人たちです。その人たちに、神様は救い主キリストがお生まれになったことを知らされたのです。なぜなら、イエス・キリストがお生まれになったことは、「民全体のすばらしい喜び」だからです。救いの知らせは、偉い人や立派な人が救われると言うのではありません。貧しい人も、取るに足りない人もすべての人が救われるのです。
もし、キリストが王宮で生まれたら、貧しい人たちは見に行けなかったでしょう。家畜小屋で、生まれたからこそ貧しい羊飼いたちもそこに行って、見ることができたのです。イエス・キリストの救いは、すべての人に与えられているのです。
２，私たちの救いのために
イエス・キリストは救い主としてお生まれになりました。しかも、貧しい羊飼いたちのために、そしてすべての人の救い主となられたのです。ある人は、病気から救われたいと願う人もいるでしょう。また、貧しさから救われたいと思う人もいるでしょう。しかし、健康な人や、金持ちに救いはいらないのでしょうか。イエス・キリストの救いは、病気や貧乏からの救いではありません。私たちの最大の問題は、死です。永遠の滅びです。死は平等です。病気の人も、健康な人も、貧しい人も、金持ちの人も必ず死ぬのです。
そして、誰もが死を恐れます。なぜなら、死の向かう先は永遠の滅びがあるからです。それ故に人は、死を恐れます。だからこそ、永遠の滅びからの救いが必要です。イエス・キリストはそのために来られました。彼はどのようにして、解決したでしょうか。それは、十字架によってです。十字架によって、私たちのすべての罪を身に負われ、御自分の命をもって私たちの罪の負債を支払って下さったのです。そのキリストを信じるなら、私たちは永遠の滅びから救われ天国に入らせてもらえるのです。そこに喜びがあります。羊飼いたちは、天を仰いだとき、神の栄光と地上の平和を実感したのです。
そして、救い主イエス・キリストが「飼葉おけ」の中におられるのを捜し当てたのです。それはまさに、神の救いのしるしでした。
３，救いの喜びを知らせる
救い主キリストを見た彼らはどうしたでしょうか。そのことを他の人たちに告げ知らせたのです。その当時の社会では、何か裁判があっても彼らは証人にはならなかったそうです。それほど認められていませんでした。
しかし、そんな彼らをも神様は用いられました。彼らは、御使いから聞いたことそして見たことがその通りだったので、うれしくなり神を誉め讃え賛美して、行ったのです。
私たちもそのようになりたいと思います。イエス・キリストが私を罪から永遠の滅びから救うために来てくださった。その喜びを伝えるものとさせて頂きましょう。
（宣教者: 柏原教会牧師 西本耕一）
