柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「喜ぶ力」ネヘミヤ8章9-12節

イスラエルはバビロンによって攻め滅ぼされ、主だった人々は捕囚となって連れて行かれました。しかし、神様は彼らに復興の約束を与えておられたのです。
70年経って、彼らは解放されユダヤに帰りました。しかし、町は破壊され見る影もありませんでした。そのような中に、神様は指導者を立て復興されたのです。
日本も戦後70年の年、経済的には復興しても、精神的に霊的に豊かにはなっていません。しかし、神様は私たちに霊的な回復、心の豊かさを必ず与えて下さいます。


1,御言葉による力

ユダヤの民は神様が約束されたように、捕囚から70年してエルサレムに帰還しました。しかし城壁は破れ、町はあらされていました。まさに状況は手の付けられないような状態であり、また内にも外にも、再建を妨害するものがあったのです。
しかし、彼らは信仰により、またエズラやネヘミヤという指導者があって彼らの言うことを聞き、さまざまな困難を乗り越えることが出来たのです。
しかし、その基となるのは神の御言葉でした。神の約束に信頼し、また励ましを受けて力が与えられ、努力が続けられていったのです。「みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。」(ヤコブ1:21)エズラは祭司であり学者でしたが、ネヘミヤも神の御言葉によって、自分の地位を捨て、イスラエル再建のために身を献げたのです。それは他の帰還した人たちも同じでしたでしょう。彼らも自分自身を献げながら復興に努力したのです。
そして、その力となり励ましとなったのは聖書―神のことばであったのです。第七の月の初めに彼らは集まりさらに聖書のことばを聞きました。そして彼らは真実を悟ったのです。なぜ、イスラエルは捕囚となり、自分たちが今いるのか。それは自分たちの罪が原因であり、神にそむき、不従順であり、滅びを刈り取っていくものであったのがわかったからです。それ故、彼らは自分たちの不信仰・不従順―罪を悲しんだのです。


2,神の力

しかし、ネヘミヤは彼らを励ましました。なぜなら、そんな自分たちを神様は、聖なるものとしてこの世から取り分けて下さった。そして、自分たちを聖なるものとして下さった。神につくもの、神を信じる者、神に従う者として下さったのだと語ったのです。
そして、肉を食べ、飲んで元気づけることを奨励しました。それは堕落することでなく、励ますためのものでした。また、貧しい人たちにはごちそうをプレゼントすることを勧めました。
神様は私たちが悲しむことを決して喜ばれません。むしろ、喜びに輝いて感謝することを願っておられます。
私たちの礼拝も同じです。悲しむための礼拝ではなく、主を喜ぶことの礼拝です。神は私たちに豊かに与えられます。愛と慰めを与えて下さるのです。
あのイスラエルの人たちは不信仰・不従順の罪が赦されました。また、私たちも過去の過ち失敗をすべて赦されるのです。十字架によって私たちの罪はキリストが負ってくださり、血を流してその代価を支払って下さったのです。
すべての罪は赦されるのです。そして私たちは、そのキリストの愛、平安、そして赦された喜びに満たされるのです。その主を喜ぶことが、私たちの力なのです。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)