柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「新しく生まれる」ヨハネ3章3-8節

9月20日は敬老祝福礼拝の日です。「しらがは光栄の冠」(箴言16:31)と言われるように長寿は神様の祝福の一つです。
しかし、私たちはこの地上に永遠に生きることはできないのです。


1,天国の望み

ここにニコデモと言う人が出てきます。彼はユダヤ人の指導者で、権力がありました。また、律法学者であり知恵に長けていました。そんな彼にも悩みがありました。天国に行くことです。おそらく彼には確信がなかったでしょう。そして、夜こっそりと人目をはばかってイエス様のもとに来たのです。
たとえそのようにではあっても、イエス様に求めて来ることは幸いです。なぜならば新しいいのちを得ることができるからです。もし、彼がイエス様のもとに来られなかったらそのいのちにあずかることは出来なかったでしょう。


2,新しく生まれる

彼が天国に行くことを願っていたのは、イエス様が知っていました。私たちは外見を見ますが、イエス様は私たちの心の内を見られます。次の4章では魂の飢え渇いているサマリヤの女にも声をかけられ、見事にその心の内にある問題を解決されました。
ニコデモに対しては「新しく生まれる」ことを語られました。ニコデモは博学な人でしたが、その意味はわかりませんでした。そして、そのことに対しては、イエス様は御霊によって生まれる、神の霊によって新たに生まれることを語られたのです。
それは、私たちすべての者に当てはまることです。天国に入ることの出来る人は、この世で力があるとか、知恵がある賢いからと言うことで天国に入れるのではないのです。
むしろ、力もなければ知恵もない、まして何の役にも立てないものであったとしても、新しく生まれるならば、御霊によって生まれるならば、その人は天国に入ることが出来るのです。十字架にかけられた強盗の一人も、最初はイエス様をののしっていましたが、同じ十字架の苦しみの中で、信じたのです。そして、彼は謙遜になり、天国に行かれたときは思い出して下さいと言ったとき、イエス様は「私と共にパラダイスにいる」と明言されたのです。彼にとっては何という大きな喜びであり、感激であっただろうかと思います。


3,聖霊によって生まれる

そして、イエス様は彼に十字架のことを語られました。民数記21章に出てくる荒野のへびの話しをされ、十字架のことを語られました。
そして後、彼はイエス様の十字架を信じました。彼は新しく生まれ変わったのです。彼はかつて、人目をはばかってこっそりイエス様のもとに来ました。ところが、イエス様が十字架にかかり死なれたとき、彼はアリマタヤのヨセフと共にイエス様の身体を引き取って、墓に葬ったのです。その時彼は、没藥とアロエを混ぜたものを30キロもってきたのです。彼は人目をはばかりませんでした。堂々とそのことを行ったのです。勇気ある人に変えられました。彼は新しく生まれ、聖霊によって生きる人、天国に希望を見いだす人となったのです。



                (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)