柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「伝道の感謝」ピリピ1章3-6節

ピリピ人への手紙の最大の特徴は「喜び」が溢れていることです。この手紙は、パウロがローマの牢獄から自分を支えてくれているピリピの人たちに感謝とキリストにある喜びを私たちに伝えています。


1,神への感謝

彼は何にもまして、神に感謝を献げています。なぜなら、彼はすぐれた人でしたがその人生は空しく、喜びのないものでした。ただ、律法を行い、人からよく見られる生活をするだけの者でした。
ところが、クリスチャンを迫害する中で復活のイエス様に出会いました。そして、神様は彼を愛しておられることがわかったのです。その時に彼の人生は変わりました。もはや律法のために生きるのではなく、キリストのために生きる人生に変わったのです。なぜなら、キリストが自分のために十字架にかかりすべての罪を赦して自分を受け入れ愛しておられることがわかったからです。
「私にとって生きることはキリスト、生きるにも死ぬにも私によってキリストが崇められるように」と生きたのです(1:20,21)。


2,喜びの祈り

彼は、ピリピの人たちに感謝をしました。もちろん、自分を物心両面に渡って支えてくれることもあったのですが、何よりも、彼らが救われ信仰によって生きているからです。
ピリピの伝道は簡単ではありませんでした。彼らは無実の罪でむち打たれ投獄され、ひどい目にあわされました。彼らは、恨んだでしょうか。そうはしなかったのです。たとえそうであっても、牢獄の中で神をほめたたえ賛美していたのです。すると奇跡が起こりました。地震があり、監獄の戸は開き、彼らは出ることが出来ました。しかし、逃げませんでした。すべては救いのためでした。そのことを通して、看守の一家は救われたのです。「主イエスを信じなさい。そうすればあなたもあなたの家族も救われます」(使徒16:31)。とパウロは語り、家族がみんな救われたのです。
今日でも、その御言葉は私たちの励ましです。また、神様の約束です。私たちはそのことを信じて祈り続けるべきです。神様は必ずそのことを成し遂げて下さいます。
そのことを通して、ピリピに伝道が進み、人々は救われ教会が誕生しました。そして、彼らはパウロを助け支援したのです。救われただけではなく、さらに救われる人が起こされるようにと支援したのです。それは今日でも同じです。私たちも宣教師を支援しています。また、宣教団体にも献金を送っています。それが、伝道の喜び感謝であるのです。


3,福音を広める

私たちもピリピの人たちと同じ経験をしているのです。空しい人生から救われ、悪霊の束縛から解放され、家族が命拾いする、大なり小なり私たちもまた同じことを体験しているのです。 ですから、私たちもピリピの人たちと同じように、福音を広めることにあずかっています。礼拝に来ることもそうです。そしてまた、私たちはキリストの救いを語ることが出来ます。ある意味私たちは宣教師であると言えます。それぞれに家庭がありますが、神様は私たちを用いられるのです。私たちも「福音を広めることにあずかって」いることをもっと自覚したいと思います。
それは、私たちがするのではなく、御聖霊です。「あなたがたのうちに良い働きを始められた方」です。御聖霊はそれを完成して下さる方です。御聖霊は祈りを通して働かれます。ですからパウロも4節にあるように絶えず祈っていました。
私たちも祈りにより御聖霊が働いて下さって、キリストの救いを見る者とさせて頂きましょう。

            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)