9月最初の礼拝を教会では振起日と呼びます。信仰の振起そして豊かな実りを期待するときです。
１，キリストの愛から引き離す者
私たちは肉体をもって生きていますが、それだけのものではありません。心があり魂があるのです。肉体は食物によって強められますが、私たちの心・魂は何によって強められるのでしょうか。それは、神の御言葉によってです。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」(マタイ4:4)とイエス様が言われたとおりです。
神の御言葉によって私たちは強められ、勝利が与えられるのです。しかし、この世には、私たちを神から離そうとするものがいます。それは、患難でもなければ迫害でもなく、飢えでもありません。神に敵対するサタン(悪魔)なのです。サタンの目的は、私たちを神から離そうとすることです。サタンはすでにイエス・キリストの十字架によって敗北しました。滅びることは明確です。今は最後のあがきをしているのです。そして、その目的は、キリストの愛から引き離して、私たちを道連れにし共に滅びようとしているのです。サタンに関わり合ったらいけないのです。
サタンとは、33節にもありますが「訴える」ものです。有名なところでは、旧約聖書ヨブ記に出てきます。サタンは神の前に出て、ヨブを訴えました。そして、ヨブは試みに遭い苦しみました。しかし、信仰によって彼は離れなかったのです。そして、彼は信じる信仰によって勝利しました。
ゼカリヤ書にも、サタンは大祭司ヨシュアを訴えていますが、主なる神が語られるとサタンは沈黙したのです(ゼカリヤ3:1~5)。
わたしたちには、私たちを弁護してくださる、救い主イエス・キリストがおられるのです(?ヨハネ2:1)。
２，圧倒的勝利者となる
私たちはこの世にあっては、危険・苦しみ・患難にさらされています。いつ、事件や事故に巻き込まれないとも限りません。一体誰が私たちを守ってくれるのでしょうか。それは、私たちを愛してくださった方です。イエス・キリストです。イエス・キリストが私たちを守ってくださり、十字架によって罪を赦し、私たちを正しいとして下さるのです。この方によって、私たちは勝つことが出来ます。
70年前、日本は敗北しました。聖書にも奇しくもユダヤの国が滅ぼされて70年ということが出ています。36節は、詩篇44:22の引用であり、そのことをも示しているでしょう。しかし、奇跡が起こりました。神様はユダヤの民を解放し、もう一度神殿の再建と復興を赦されたのです。
それは、私たちにも当てはまります。神様は、苦難や迫害、絶望から救い出されるだけではなく、私たちを圧倒的勝利者として下さるのです。今風に言えば、超・勝利者です。そこには勝利の喜びと、神への感謝、揺るぎない平安が与えられるのです。
わたしたちもまた、そのことを復活のキリスト、私たちのうちに生きて下さるキリストによって与えていただきましょう。
（宣教者: 柏原教会牧師 西本耕一）
