柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「イエスに従う弟子たち」マタイ4章12-22節

今年も暑い夏を迎え、また高校野球も始まっています。野球は一人では出来ません。チームワークが大切ですし、何よりも心が一つとなって向かっていくことが大事でしょう。信仰も同じです。自分の頑張りでできるものではありません。


1,イエス様の選び

エス様もまた、一人では活動されませんでした。しかし、その前にイエス様の働きは何だったでしょうか。それは、私たちを滅びから救うために、この世に来られたのです。
夏になりましたが、お化け屋敷が人気があるそうです。人間に最も怖いものは何かというと、暗闇だそうです。それであるところでは、光がまったく入らない建物を作って、お化け屋敷にしたそうです。真っ暗闇のその中に、お化けや幽霊が出てくると、大の大人でも怖がるそうです。
闇ほど怖いものはありません。イエス様の行かれたガリラヤはまさに、暗黒の世界のようなところでした。将来に対して希望がない、しかも、今生きていてもしょうがない、まさに暗闇の地獄のような世界だったのです。
そんなところにイエス様が来られて、天国が近づいたと言われたのです。天国は明るいところです。暗闇がありません。また、悲しみも苦しみもないのです。喜びと感謝で一杯のところなのです。
エス様は、その天国が近づいた、だから暗闇の世界から向きを変えて、こちらに来なさいと招いてくださったのです。そのことを一人ではなさらないで、弟子たちを選ばれました。イエス様の選びは不思議です。
普通でしたら、立派な人、尊敬される人、素晴らしい人を選びます。しかし、イエス様が選ばれたのは、田舎の小さな湖で魚をとっている漁師さんたちでした。立派ではありません。勉強もよく出来ていたかどうかわかりません。特に、弟子になったヨハネという人は、気が短く、また人を出し抜いて自分がよくなりたいと思う人でした。でも、イエス様は、そのような人を選び、救いの御業をお任せになったのです。
なぜなら、神様はそうした人の中に働いて、人を変えられるからです。救いとは、外側のことではなく、中身が変わります。今まで乱暴だった人がイエス様を信じ、心優しい人に変えられます。自分のことしか考えなかった人も、イエス様を信じるなら、人のことを思いやることが出来る人に変えられるのです。 それは、人間をとる漁師にするとイエス様が約束されたからです。責任はイエス様にあります。イエス様は、私たちを新しく造りかえることが出来る方なのです。


2,イエス様に従う

責任はイエス様にあります。でも、その通りになるためには、一つの大切なことがあります。それは、イエス様に従うと言うことです。「私について来なさい」と言われたら、ついて行くだけです。
ヨハネも、イエス様に従いました。お父さんもいたし、大きな舟もありました。しかし、それらのものを置いてイエス様に従ったのです。
エス様は「また、わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは畑を捨てた者はすべて、その幾倍もを受け、また永遠のいのちを受け継ぎます。」(マタイ19:29)と約束されています。イエス様を信じて、その素晴らしい約束に預かりましょう。


      (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)