柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「裏切らない愛」エレミヤ31章3節

エレミヤは今から約2600年ほど前、ユダヤで活躍した預言者です。彼は別名、涙の預言者と呼ばれました。それは、国が二つに分裂し、さらには国が滅ぼされ、人々は捕虜となって遠くの国に連れて行かれたからです。

それでも神様は、「わたしはあなたを愛した」とメッセージを送られたのです。現在の私たちも将来に希望を見いだせないようなこの世に生きていますが、神様はわたしたちを愛して下さる、それが大きな力となって来るのです。


1,渇かない愛

人間の愛は変わりやすいものです。思いも変化します。自分を愛してくれる人は愛せます。しかし、その愛は冷えてしまいます。長くは続かないのです。
イエス・キリストは、サマリヤという所に来たとき、一人の婦人に会いました。昼の暑いときであり、他にはいませんでした。誰もいないのを見計らって女の人が出てきたのです。イエス様は水を飲みたいと言われました。女の人に話され、この水を飲むものは乾くであろう、しかし私が与える水を飲むものは永遠に渇かないばかりか、命の水がわき上がるであろう、と言われたのです。女は驚きました。その水を私に下さいと求めたのです。イエス様は夫を呼んできなさいと言われました。しかし、女は呼べなかったのです。イエス様は5人夫があった、しかし、今のは違うと指摘されました。彼女は不倫の生活をしていたのです。しかも、満足がない、喜びもない。しかし、イエス様は私が与える水を飲むものは渇かないとの約束を受け、信じ、その水を得ることができたのです。
イエス・キリストが与えられたのは、実は愛であったのです。
渇くことがない、それどころか泉となってわき上がる、その愛をイエス・キリストは私たちに与えて下さるのです。


2,裏切らない愛

人間関係で大切なことの一つは、裏切らないと言うことだと思います。裏切られてしまって、相手に失望し、怒りを感じることがあります。
私たちも、人の期待を裏切り、裏切られることがよくあると思います。私は、約42年イエス様を信じてきましたが、一度たりともイエス様に裏切られたことはありません。裏切ったことは数知れずあるかもしれませんけど、イエス様によって裏切られたことはないのです。それよりも、この御言葉にあるように「永遠の愛をもってあなたを愛した。」と言われ続けられているのです。
永遠の愛は、限りないあいとも訳され、際限なく与えられる愛です。アメリカにナイヤガラの大滝がありますが、止めどもなく流れ落ちるほどの愛が注がれるのです。
たとえ私が失敗し、裏切ることがあっても、永遠に愛され、そして絶え間なくキリストの愛は注がれます。
なぜなら、その愛は、十字架にかかって命を捨てるほどの愛だからです。愛する人のためには命を捨てます。しかし、罪人のために、罪を犯している者のために命を捨てる人はありません。しかし、キリストは罪人のために、弱い私たちのために身代わりとなって、死んで下さった方です。私たちはこのキリストの十字架により、罪に打ち勝つことができるのです。なぜなら、罪の負い目はすべて十字架によって、キリストの死によって支払われたからです。借りがあると、負い目があります。でも、借りを払えば堂々としておられます。イエス様の十字架を信じましょう。イエス・キリストは、あなたの心の負債をすべて支払って下さいます。


          (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)