特別伝道礼拝
日本イエス・キリスト教団和歌山教会牧師 和田治牧師
『愛されて生きる喜び』(1ヨハネ4章7-10節)
聖書の主題は「神は私たちを愛しておられる」「どうすればその愛を体験できるか」ということです。この箇所は、まさにその聖書の主題を凝縮したような箇所なのです。
(1)神はあなたを愛しています
私たち日本人にとって、「神様」にはいくつもの種類があります。でも、大きく二つに分けると、「人間が造った神様」と「人間を造った神様」に別れると言えないでしょうか。聖書の神様は後者、つまり「創造主」です。すべてをお造りになった方は、その被造物を愛しておられます。創造主の愛は「無条件の愛」です。あなたもその愛で愛されている、と聖書は宣言しています。
(2)その愛を体験できないわけ
10節の途中に「罪」という言葉がございます。これが、創造主の愛を届かなくさせているのです。刑法上の罪だけではなく、神様の完全な聖さ、正しさの標準から外れること、聖なる神様が喜ばれないすべてのものが、聖書で言う罪です。
罪がそのままですと、人の霊が神様から離され、神様の愛が決して届かないところで永遠の苦しみを経験する、と聖書は言うのです。
(3)どうしたら「愛されて生きる喜び」を体験できるか
イエス・キリストは、私たちが本来受けなければならないはずの罪の罰を、身代わりに受けて下さいました。神の怒りをなだめる供え物として自分を差し出して下さったのです、十字架の上で。キリストの身代わりによって、神様の方からはすでに私たちの罪を解決済みにして下さったと聖書は言うのです。もし私たちがこのことを信じ、罪を赦していただけたなら、神様の愛は何の妨げもなく私たちの内に注ぎ込まれてきます。愛されて生きる喜びに満ちた新しい人生が、そこから始まるのです。