柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神の栄光を現す」ヨハネ21章18-23節

エス様は、復活されて弟子たちにその姿を現されました。弟子たちは、復活のイエス様に会い、大いに励まされました。彼らの人生は変わりました。
とりわけペテロにたいしては特別なことを語られました。それが、このヨハネ福音書に記されています。


1,神の栄光を現す

かつてペテロはガリラヤ湖でイエス様に出会い、人間を獲る漁師にしてあげようと言われ、忠実に従ってきました。しかし、最大の汚点はイエス様を三回も知らないと言ったことです。それに対して、イエス様は三度「私を愛するか」と尋ねられました。彼は、以前のような答え方ではなく(ヨハネ13:37)、「あなたがご存じです」と謙遜に答えています。
そして、彼のこれからの生き方についても語られました。それは、自分の思いではなく、他の人が行きたくないところに連れて行くということです。それは苦難の道であり、最後は十字架に死ぬことを語られました。
そして、大事なことは「わたしに従いなさい」と言われたことです。キリストに従うことが、神の栄光を現すことになるのです。


2,人と比較しない

エス様は私たちを愛して下さる方です。また、偏りみることはありません。ペテロも愛されましたし、ここにもう一人愛されていた弟子が出て来ます。それは、ヨハネです。彼はこの福音書を書き、自分の名前を書かないで、愛された弟子と言いました。もちろんイエス様は、彼ら以外にも他の弟子たちも愛されたのです。
しかし、ペテロはその弟子のことが気になり、「この人はどうですか」とイエス様に尋ねました。イエス様は「あなたには何のかかわりがありますか」と言われたのです。
私たちは、ほかの人がどうかいうことが大変気になります。しかし、私たちは人との比較で生きるものではなく、神の前に自分がどういうものかが問われるのです。
ペテロとヨハネは性格も違いますし、彼らの役割もまたそれぞれに、違ったものでした。イエス様はペテロにたいして、私の羊を飼いなさいと言われ、彼はたしかに群の指導者となり多くの人にイエス様の救いを直接宣べ伝えました。
一方、ヨハネは、書くことの賜物があり、福音書を書き、手紙や、最後には黙示録を書いて、キリストの救いを伝えたのです。それぞれに、大事な働きをしており、優劣を決めることはできません。どちらも大切な働きであったのです。


3,キリストに従う

ですから、私たちもあの人はどうかと神様に問う必要は全くないのです。むしろ自分がなすべきことを神様に問いかけ、それに従って行くことです。
ペテロも、最後は殉教の死を遂げるのですが、彼にはもはや恐れはありませんでした。むしろ喜んで死ぬことができたのです。なぜなら、彼にはわたしに従ってきなさいと言われるイエス・キリストが共におられたからです。
キリストが共におられるなら恐れはありません。あの、復活の姿を弟子たちは見て喜びました。そして、心に聖霊が働かれたとき、彼らは力を受けて大胆に語ることができたのです。願わくは私たちにも同じ恵みが与えられて「わたしに従いなさい」と言われる主とともに歩むものとさせていただきましょう。 


         (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)