柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「従う幸せ」エペソ6章1-4節

今日は母の日です。お母さんに感謝をするときです。それは教会から始まりました。
今から100年ほど昔、アメリカのヴァージニア州ウエブスターの小さな教会でジャービスという夫人が子どもたちに旧約聖書出エジプト記十戒にある「あなたの父と母を敬いなさい」という言葉を話しました。彼女は子どもたちに尋ねました。「お父さんやお母さんを敬う、何か良い方法はないですか」その中に、ジャービス夫人の娘アンナもいました。 
後年、ジャービス夫人は天国に召されました。その後、教会で記念会が持たれた時、アンナは思い出しました。お母さんが「あなたはお父さんお母さんを敬う、何かよい方法はないですか」と尋ねていたことです。「そうだ、お母さんが大好きだったカーネーションの花を教会にいっぱい飾ろう」そう思いつきました。そして、記念会が持たれた会堂にいっぱいのカーネーションを飾ったのです。そして、式が終わった後来て下さった方々にそのカーネーションをプレゼントしました。もらった人たちは心に深い感銘を受けたそうです。
その話はまたたく間にアメリカに、そして全世界に広まりました。それが母の日にカーネーションを贈る習慣になったのです。
母の日はキリスト教会から始まったのですが、そこには不思議な神様の働きを思わずにはおれません。ある神学者は「神はご自分の愛を徹底するために母をつくられた」といったそうですが、確かに子を思う母の愛ほど麗しいものはありません。そこにも神様の愛が表されています。
しかし、現代はこの法則が崩れてしまっています。子は親を敬わないし、親は子を愛さない。まったくめちゃくちゃな時代になっているのです。お互いが自分勝手に生きていて、幸せな社会を築いていけるはずはありません。
それで神様は、私たちが幸せになれるように大切なことを話されました。

第一は、両親に従いなさい。と言うことです。
従うとは、ちゃんと言うことを聞いて行うということです。今の時代はそれがなかなかできていないように思います。ですから、自分は本当に幸せだ、生きていて嬉しいという人が少ないのかも知れません。もし、私たちが幸せになりたいなら、神様が言われていることを守ることです。その一番が、まず両親に従いなさいと言われています。
これは、旧約聖書十戒から来ています。十戒には「あなたの父と母を敬え」とあります。敬うとは、尊敬すること、愛することです。たとえ、悪い親であっても、私たちは親を敬わなければならないのです。
親を敬うと、私たちは神様によって幸せになることができます。なぜなら、神様は愛の神様であり、私たちの心を強くして下さるからです。

2,子どもをおこらせない
また、親もしなければならないことがあります。子どもをおこらせないことです。それは、自分の感情で子どもを厳しく叱ったり、暴力を振るってはいけないことです。
親は、自分の子どもだからと言って権力を振るってはいけないのです。なぜなら、子どもも人格を持っています。人としての心があるのです。私たちと同じように、いやなことを言われたり、叱られると心が傷つくのです。ですから、子どもをおこらせてはいけないと神様はいわれるのです。
むしろ、イエス様が弟子たちを教えられたように、私たちも良い手本を見せて教えることです。実際にイエス様は、弟子たちの足を洗って愛し合うことを教えられました。自らが率先して手本を見せられたのです。また子どもは、親の背中を見て育つものです。
そして、訓戒を与えなければなりません。悪いことは悪いとはっきり言って戒めなければならないのです。訓戒を与えないと、子どもは自分勝手に振る舞うものになります。
エス様は私たちの代わりに、十字架にかかって血を流し、私たちの罪を赦して下さいました。その愛に私たちも倣い、行い、神様の祝福、幸いに与るものとなりましょう。

      (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)