柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「復活の福音」1コリント15章1-10節

人間とは、上を向いて生きるものだとある人が言いましたが、私たちには向上心があります。よりよい人生を歩みたい創願っています。ですから、老後に備えて保険に入ったり貯金をしたり、土地を買って家を建てる。そのように準備するのですが、死について準備している人はどれくらいいるでしょうか。ベトナー博士は「科学のたいまつ、哲学の灯はみな、墓場まで来ると消えてしまう」と言われたそうですが、死の前には人間の力は無力なものです。
そのような希望のない人間に、神様は喜びのニュースを私たちに知らせて下さるのです。


1,福音によって救われる

まず私たちが知らなければならないのは、私たちは死んだ後どうなるかと言うことです。死後の世界はだれもわかりません。一つ言えることは、いま死んでも大丈夫という確信があるか否かと言うことです。天国に行けると確信を持っている人は大丈夫です。問題は、自分は生けるかどうかわからない。また、本当に天国があのだろうか、不安に思っている人は、このよい知らせを聞かなければなりません。
よい知らせとは何でしょうか。それは、聖書に書いてあることです。3節に、「キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと」とありますが、キリストは私たちの罪を赦すために、十字架に死んで下さいました。「罪の支払う報酬は死である」(ローマ6:23)と言われています。私たちはアダム・エバ以来の自己中心的な罪があります。自分の欲に負けて、してはならない悪を行います。その悪の故に私たちは裁かれ、死ななければならないのです。しかし、イエス・キリストは私たちの悪すなわち、罪を背負って死んで下さいました。もし、私たちがイエス・キリストの十字架は、私のためにイエス様は身代わりとなって死んで下さったのだと信じるなら、わたしたちの罪はみな赦されます。罪を赦された人は、地獄に行かなくても良いのです。赦されて天国には入れるのです。
私たちには、罪が赦されたんだという確信が必要です。あなたは、その確信を持っているでしょうか。是非、信仰によって得て下さい。


2,復活の福音

そして、十字架ともう一つ大切なことがあります。それは復活です。甦りと言うことです。それは、ただの蘇生ではありません。新しいいのちに生きると言うことです。蘇生ではまた死んでしまいます。キリストの復活は、新しいいのちに生きるものでした。そして、復活のキリストを信じるなら、信じる私たちもキリストの復活に与ることができるのです。すなわち新しい希望に生きるものとなるという事です。
神様は私たちに復活の力を与えて下さる方です。私たちは、イエス・キリストが言われたように、私を信じるものはたとえ死んでも生きる。その復活の力により新しい希望を持って生きることができるのです。


3,神の恵みで生きる

この手紙を書いたパウロは、キリスト教を迫害する人でした。彼はキリストを信じていませんでした。しかし何と、復活されたキリストが会って下さったのです。しかも、彼が悔い改めて、回心してから、良い人間になってからではなく、まさに、「月足らず」そのままでは死んでしまうようなものに、キリストはお会い下さりパウロの罪を十字架で赦され、しかも彼を選んでこの喜びの知らせを告げ知らせるものとして下さったのです。
神の愛の故に、私たちは生きていることを、そして、復活により朽ちることのない将来があることを信じて、生きるものとさせていただきましょう。

        (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)