柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「キリストの復活」マタイ28章1-10節

イースターおめでとうございます。イースターは、イエス様が死の中から復活されたことをお祝いする日です。
教会ではクリスマスと並んで大切な日としてイースターをお祝いします。


1,復活は死に打ち勝つ力である

週の初めの日すなわち日曜日の朝に、マグダラのマリヤと他の女性がイエス様の葬られた墓に来ました。当時、遺体は山の中腹等の洞穴に埋葬し香料を塗る習慣がありました。マグダラのマリヤはかつてイエス様によって七つの悪霊を追い出してもらった女性です。感謝と慕う思いをもって来たであろうと思われます。
その時、大地震が起こりました。そして天使が舞い降りて来、洞穴をふさいでいた石を転がし、その上に座ったのです。番をしていたローマの兵士たちはその光景を見て、恐れたのです。歴戦の強者であり死をも恐れないローマの兵士が恐れるとは普通のことではありません。
そんな中で、御使いは女性たちに「恐れてはいけない」と語りました。イエス様が以前から言われ、聖書にも書いてあるとおりによみがえられたことを話したのです。そして、ガリラヤで会うことができると彼女たちに告げました。彼女たちは恐ろしかったのですが、大喜びであったと聖書は記しています(8節)。ローマの兵士たちが恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになっていたのとは対照的です(4節)。ですから、復活は信じるものに、心に平安を与え、喜びを与えるのです。なぜなら、そこで必ず会えるという希望があるからなのです。復活は私たちの心から恐れを取り除き、死に打ち勝ち、死を乗り越える力を私たちに与えるのです。


2,復活は愛と赦しの証しである

マグダラのマリヤたちは急いで弟子たちに知らせに帰りました。しかし、その途中でなんと復活のイエス様にお会いしたのです。その時にもイエス様は彼女たちに、「恐れてはいけない」と語られました。そして、イエス様は弟子たちのことを「わたしの兄弟たち」と言われたのです。
エス様の弟子たちは最後の時どうだったでしょうか。彼らは自分たちの内でだれが一番偉いかと競い合っていました。そして、最後の晩餐のときでもみんながイエス様についていくと言っていたのです。ところがイエス様が捕らえられたとき、蜘蛛の子を散らすように彼らは逃げて行ったのです。ペテロは大祭司の庭までついていきましたが、三度知らないと否定し、嘘をついたのです。彼は外に出て行き激しく泣きました。
十字架に付けられたのち、彼らは部屋の戸のカギをかけ閉じこもっていたのです。しかし彼らの中にイエス様は現れ、平安があるようにと言われました。弟子たちは、復活のイエス様を見て喜んだのです。彼らは、約束されたように、ガリラヤに向かいました。そこでイエス様に会える―それが、彼らの望みであり喜びでした。 私たちにも希望があります。天国でイエス様にお会いすることができるのです。私たちはこの希望を心の内にいただいてともに天国を目指し進んで行きましょう。


       (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)