柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「天国を待ち望む」ピリピ3章20-21節

私たちがこの地上で人間として生きるためには、自分の人生の意味を考える人生観が必要であると思います。そして、人生観によって生き方は大きく変わるのではないかと思います。


1,聖書の人生観

聖書は私たちに、神の存在を第一に教えます。「初めに、神が天と地を創造した」(創世記1:1)とあります。まず第一に神の存在、神によってすべてのものが有ることを示しています。
そして人間は神によって造られ、神のかたちに似せて造られた特別な存在であることがわかります。ですから、私たちの心の満足はまさに神に依らなければ自分で自分を満たすことはできないのです。逆に、不自由なことがあったり、逆境の中にあったとしても、神によって私たちは満ち足りた生き方ができるのです。

 
2,信じることのすばらしさ

なぜ、真の神を信じるのがそんなに素晴らしいのか。

(1)国籍が天にある
天国市民となることができるということです。当時ローマの市民権を持つものは様々な特権が与えられました。また、税の免除もありました。ですから、ピリピの人たちにとって天国の市民権を得るのは如何にすばらしいことであるかが想像できたと思います。また、私たちに取っても、天国に入ることができるなら、死の恐れから解放され、平安な心を持つことができるのです。


(2)キリストが来られる
そして、もう一つの大切なことは、キリストが私たちの救い主として再び来られることです。キリストはこの歴史の中に実在された方です。ですから人間の歴史はキリストの誕生を堺として、紀元前(B.C.)と紀元(A.D.)とに分けられました。これほど確かな事実はありません。
キリストは十字架に架けられ殺されましたが、三日目に預言されていたとおりによみがえられました。地上に40日間弟子たちとともにおられましたが、天に昇られ再び来られることを約束されました。私たちはこの救い主であるキリストに再び会える希望があるのです。


(3)卑しい体を栄光の体に変えられる
私たちの体はやがて、年老いて弱くなり最後には死を迎えます。しかし、イエス・キリストを信じる者には希望があります。それは、私たちの体が栄光の体に変えられることです。私たちは、不完全な者です。失敗をしたり弱さがあったり、元気を失うことがあります。しかし、イエス・キリストはその力を持って私たちを栄光の姿に変えて下さるのです。ですから、イエス・キリストを信じる者は失望に終わりません。
私たちもやがて栄えある体に変えられて、先に天に召された方とお会いすることができるのです。私たちには、復活の希望、天国を待ち望む希望があるのです。死を恐れることはありません。


            (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)