柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「信仰にならう」ヘブル13章7-8節

今年は柏原に福音が伝えられて、79年目を迎えます。最初にこの地で伝道されたホーア先生は決して偶然に柏原に来られたのではありませんでした。


1,神の御心に従う

柏原に導かれたのは神の御心であったのです。
ホーア先生はまず祈られました。日本に来られ神戸で伝道活動を始められ、続いて東京で奉仕をされていましたが所属していた日本伝道隊は未伝地伝道の使命を有し、全国にその働きを展開していきました。そのこともあり、先生の心には大阪東南部―河内が示され大阪に来られました。八尾を目指してこられたのですが降りた駅が柏原でした。そして、駅前に居を定められて伝道の働きを展開されたのです。
その働きは柏原に留まらず、八尾・古市と周辺の町々にも伝道を進められたのです。「慰めの家」と称してそれぞれの所で礼拝や祈祷会その他の集会を持たれました。
先生の活動については様々なエピソードがあります。しかし、一番重要なことは、先生が明確な回心を体験されたことにあります。不思議な夢を見られましたが、その時神の前にひざまずき、徹底的に自分の罪を言い表し、罪を悔い改められたことです。この経験がやがて献身へと導かれたのです。おそらく御尊父ビショップ・ホーアの影響もあったことでしょう。
献身され、いっさいを主に献げ従われました。その結果は、この日本で天に召され先生の墓は神戸にあると言うことです。自分の全身全霊をもって献げ尽くされたのです。その結果、柏原や京都の天授ヶ岡に教会が建てられ、献身者が生み出され、神の救いの御業が広くなされていったということです。
ホーア先生は、まさに神の御心を知り、従い、神の御心をこの日本で全うされたのです。神の御心とは何か、それはすべての人が救われることを神様は願っておられるのです(?テモテ2:4)。当時としては非常に珍しかったと思いますが、韓国の人たちにも伝道され受洗者が起こされ、彼らのために「慰めの家」も造られたのです。「その信仰にならいなさい」とありますが、私たちは見習っていきたいと思います。


2,キリストは変わらない

時代は変わり、人も変わります。しかし、変わらないものがあることを聖書は私たちに示しています。それは、イエス・キリストです。
キリストは神御自身であられたのですが、それに固守することなく、私たちを救うためにこの世に来て下さいました。私たちはこの世に生まれ、様々な喜びや悲しみを感じるものですが、やがては終わりの時があります。その後どうなるかが大きな問題です。
しかし、イエス様は私たちを永遠の滅びから救い、新しい命を与えて下さる方です。私たちには、自分の力では解決できない魂の苦しみがあると思います。その苦しみからイエス様は私たちを救い出して下さるのです。
ホーア先生も御自身心の悩みを持っておられたようでした。しかし、イエス・キリストの十字架が自分のためであることがわかり、すべての重荷を下ろされ、なおかつ御霊によって満たされ、神と共に歩まれる生涯に導かれたのです。
私たちもまた、同じ恵みに預かることが可能です。イエス・キリストは昨日も今日も永久に変わることはありません。私たちの重荷を十字架で解決して下さり、慰め主であり助け主である聖霊様は私たちの心に臨まれ、また満ちあふれて下さって私たちの心を喜びと賛美に変え、永遠の御国の希望に満たして下さることができるのです。


    (宣教者: 柏原教会牧師  西本耕一)