柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「神との和解」Ⅱコリント5章17-21節

柏原教会は今年87周年を迎えます。柏原で伝道されたホーア先生の生涯の御言葉が20節であり、私たちもその思いを知り、福音を伝えるものでありたいと願わされます。

1,キリストによる救い
 私たちの救いはどこにあるのか。それは信仰によります。ホーア先生はクリスチャンの家に生まれました。しかし大のキリスト教嫌いでした。お父さんの大切にしていた聖書まで汚してしまうことがありました。
 なぜ、信仰を持つことが出来たのでしょうか。それはお父さんの死に関係があります。お父さんは、ビショップ・ホーアと呼ばれた伝道者でした。香港で伝道旅行中に殉教されました。ホーア先生にとっても大きな衝撃でした。しかし、その死を通して、キリストを見ることが出来たのです。そして信じました。キリストにあるという言葉は、キリストを信頼する、信じるということです。それによって、ホーア先生には新しい生涯が始まったのです。

2,和解の務め
 キリストのうちにあるなら、信じるなら、「新しく造られた者」とあります。この新しいとは、カイノス―質的に新しい、全く別物であるということです。「新しい」の反対は「古い」です。パウロはローマ書で古い人という言葉を使っています。自我です。古い生き方とは、自己中心的な生き方です。キリストを信じる以前のホーア先生はまさにそうでした。ところが、イエス・キリストを信じて人生が新しくなったのです。もはや自分のためには生きない。キリストのために生きる。自分の生涯をイエス様に献げると決心されたのです。
 そして何を成すべきか、それは神の和解を人に与えることである。自分もイエス様によって、神と和解した。自分の今までの罪がすべて十字架によって赦して下さった。21節に、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。その十字架のゆるしが明確に解ったのです。これ以外に、自分の人生をかけるものは他にはないと献身を志されたのです。そして機会が訪れました。バックストン先生の日本伝道隊に加わられたのです。

3,キリストの全権大使
 そして、ホーア先生は日本でイエス様のために福音を伝える和解の務めを始められたのです。
 和解の務めとは、「この世」―すべての人をご自分と和解させる、違反行為の責めを人々に負わせない、キリストが代わりに罪を背負って下さり、信じた人々は義とされる。正しいとされる、和解の言葉を委ねて下さったのです。
 ホーア先生は語学にも堪能でした。日本語も韓国語も自由に話すことが出来ました。それで最初の洗礼式は日本人そして2回目は韓国の人たちが洗礼を受けたのです。
 それは神様が懇願しておられることであったのです。神の全権大使となり福音を伝えていく。イエス様の罪の赦しをすべての人に伝えることが生涯をかけての願でした。
 戦争が始まり、強制送還されましたが、戦後第一号の婦人宣教師として日本に帰ってこられました。そして京都の天授ヶ岡に教会を建て、英国には帰らないで天に凱旋されたのです。今もその亡きがらは神戸の外人墓地に埋葬されてあります。
 私たちもイエス様の十字架により罪が赦されたなら、キリストの使節、全権大使であり、神様は私たちがイエス様の罪の赦しを語ることを願っておられるのです。

(宣教者:柏原教会 西本耕一牧師)