柏原教会 今週の礼拝メッセージ(要旨)

日本イエス・キリスト教団 柏原教会の礼拝メッセージ要旨

「主を待つ望み」イザヤ30章15-24節

今年も後残り僅かとなりました。一年を振り返ってみて様々なことがあったと思います。新しい年に向かってさらなる飛躍を期待するものです。今日は待ち望むということをこのイザヤ書から共に考えてみたいと思います。
イザヤが生きていた時代は今から今からおよそ2700年前にさかのぼり、ユダヤの国は北と南に分裂し、超大国アッシリアの攻撃にさらされていました。そして彼らの心は不安であり、どうしたら自分たちの安全を守ることができるのか心配していたのです。
今日の私たちも先が見えません。生活の中にも閉塞感の漂う今の時代です。それでも神様は私たちに突破口を与えて下さいます。希望を持つことができるのです。なぜなら「幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は」(18節)と言われるからです。


1,心を静めて待つ

15節に「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」これはアッシリアの攻撃を受けようとするユダヤの人たちに語られたことばです。
彼らは南の大国エジプトをあてにしました。エジプトもまた大きな国であり、自分たちの味方になると思ったからです。実際のとこのエジプトはイスラエルとっては助けとはならなかったのです。
私たちはどうでしょうか。見えるところの人の助けをあてにすることがあるのではないでしょうか。そして、期待通りに助けてもらえなかったら失望したり恨んだり、ついには自分自身にも絶望してしまうのではないでしょうか。
私たちが依り頼むべきは、私たちを造られ生かされる神ご自身であることを知らなければなりません。神様に依り頼むときに心に平安が与えられ、為すべきことを行うことができるのです。困難を乗り越えていくことができるのです。
「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」神の御言葉は、私たちの心を落ち着かせ力を与えます。


2,神様に期待して待ち望む

私たちを造られた、主なる神様は祝福の神、恵みの神です。なぜなら18節で「主は、恵もうと待っておられ、あわれもうと立ち上がられる」とあります。神様は小さな神ではなく私たちより遥かに偉大で、豊かで、恵みと祝福に富んでおられるお方なのです。私たちには信仰と忍耐とが必要です。神様の祝福を得るには、待ち望むときが必要なのです。
ユダヤアッシリアの攻撃にさらされ、風前の灯火となりました。アッシリアの将軍セナケリブにエルサレムが攻められ、陥落寸前となったとき、神の御使いがアッシリア軍に臨み大混乱となり、エルサレムは守られたのです。
神様はただ守られるだけでなく、恵みを豊かに与えると約束されています。23節には食物が豊かに実り、家畜もまた良いまぐさを食べ、豊かになる様が語られています。そのように、主を待ち望む者すべてに豊かな恵みを与えて下さる方です。
私たちはもう一度、神様の御前に立たせていただき、心静かにしへりくだらせていただきたいと思います。十字架の主の御前に立ちたいと思います。
キリストは私たちのために苦しみを受け、裁きを受けて下さった。信じるものには恵みとあわれみを豊かに与えて下さる。心静めて、主に祈り、主を待ち望みましょう。そして、主の豊かな恵みに与らせていただきましょう。


              (宣教者 柏原教会牧師  西本耕一)